那薇の投稿作品一覧

暑い夏の朝　日照りの弱い頃
午前六時　出かけよう
優柔不断のキミを　強引に誘うから
海に向かう準備バッチリしよう
流れてく時間止まらないけど
キミとは変わらない日々を過ごしていたい
キラキラに輝くシャボン玉のメモリーを観て
成長していくたびにさ　距離感が開いてて
わたしの心が不満を積もらせてる
だか...

鈍色に光る闘志は　燻る僕を焼いて
もう答えは出てるのだろう　自分の影が見えるなら
今まで見て見ぬフリしてた
お決まりのコマ撮り見るように
放課後　捨てられたシューズを見て
繰り返される日々　魔が差した
いつだって慎重に生きてきた
他人なんてナメられる方が悪いんだと
嗤い声　遠のいた教室で
喉の奥殺し...

ラララ…
目覚ましのない日　今日は日曜だった
夜ふかししすぎた　パジャマのまま支度
十一時の朝食　パン二枚食べて
おでかけをする　準備をし始める
お祭り気分で坂を上る僕は
誰かと遊ぶ予定も真っ白でただ宛てもなく歩いていく
飛行機雲　眺めながら
街へと歩く　道の花数えて
広場の噴水　小鳥がひと休み...

出かける前のポシェットの中に
ママのオーデコロン盗みだしたら
髪につけて街中(まちじゅう)歩いた
見向きもされない　でもいいの
なぜならば　今わたしは花
香りをなびかせ誘惑するの
でもホントは少し恥ずかしい　だから
靴底を蹴って人気のない方へ　Little Girl（りるがーる）
お気にのズックつぶ...

白く咲き誇る　勿忘草（わすれなぐさ）風に揺れて
何処へ向かっていた　この花の中で
短く呟いた　言葉の文（あや）
夢幻（ゆめまぼろし）のように　変わるそこは楽園（エデン）　
－約束の地－（カナン）
浮かぶ舟はベル鳴らす　錨を下ろし
私の乗船を待つ　崩れる背後の花
駆け出し舟へと上る　わけも分からず
浮...

朝の光　窓辺に差す　風は今日を運んで
外に立てた画板の付け紐が小さく揺れてる
あの日できずにいたこと　今なら何でもできる
自由はそうここにあるよ
使いかけのパレットにはいまだ大きな夢を
描(か)ききれずに古い絵の具にまた色を重ねた
乾ききらない想いを綺麗な画用紙にのせ
水を差した絵筆を構え進むのだ　...

薄紅色のリップつけて
ふやけた頬にチークを塗った
止まない雨がショール濡らす
Never yet　電話は来ない
時計の秒針を　花占いに見立てて
キル　クル　都合のいい枚数ね
どんなに離れ離れでも　君だけは
ずっと待ち続ける
この甘いカクテルは　ギムレット
どうしよ　今夜も　涙、混ぜてしまう...

まだ小さく　一番星、ビーズみたい
落ちてゆく陽の照明　色変えた
明かりの火がぽつりと明日へ溶けてく
真っ白お月さま　宵の光（ひ）を
ご機嫌気まぐれな夜行遊泳
僕はサカナのように歩く
豪華絢爛な地上には　眩しすぎたかな
ぽつねん影の中を歩く
僕は空を目指して歩く
高すぎた地上のビル間は　暗くて眼が眩ん...

Fly in Let’s go sky!
飛び出そう　見たこともない世界へ
好きな絵本　描いてある伝説の大地へと
この境界線　超えたなら待っている？ワクワクが
踏み出そう　はじめの一歩　冒険の第一歩──
空に浮かぶ大地の噂集めた
遥か遠く地図端っこの灯台
「本当さ」　魔女はわたしを撫で
空の切符を差...

あの頃見上げた空の色は
今も変わらずに見えるけれど
立ち並ぶ木々に立ち止まると
少し近くなって見えたから
背を伸ばし深呼吸　眩しい太陽に
手を伸ばす　「大きくなったね」と
掴めそうで呟いた
紙ひこうき　空　飛ばして
どこまで行けるかな
しがらみのない　空　向かって...

響け　この声を空の彼方へ
世界の始まり　告げる大空に
僕の生命（イノチ）を歌い上げて　羽ばたけ
今生きてるこの惑星（ホシ）でただ泣いてた
いつもと同じ夢見てる　見ているだけ
電子案内所　君はどうしたいの
目移りでチカチカするよ
勇気発電所　点滅して消灯
諦めて隠していくと　決めた
憧れもぶった斬った...

いつもの階段　駆け上がる音
最後の段つまづく
チャイムが鳴る二秒前
ド・ミ・レ・ソ　ソ・レ・ミ・ド（れ！？）
勘弁してよ　媚び売りまくり
反省文回避したはずでしょ？
どうして部活でメニュー二倍…(>...

昼休みを終え　まどろむ午後二時
授業中の歌が聞こえ口ずさむ
外体育の組　サッカーボールを
高く上げすぎて　窓に写りこんできた　見とれた
あと少し　鐘が鳴るよ　待ち遠しいはずなのにな
今日だけは　終わってほしくないのにほら鐘は鳴ったよ
今日で皆と別れなんて
準備重ねてきたけど　感情がさ
僕らの意思じゃ...

叫び声と滲む汗　真夜中
有り合わせのカクテル1つ
混ざりあった（絡まったら）
頭の中　歪んで魅せた
噎せ返るよ　夜を焼くpain
嘘吐きたちはCheating eact other
愛想険阻にも致しましょう
善がったっていい
暗証コードを弾き出す前に
手を取り口塞ぐ　...

Dancing beat my step
下弦の月夜　ライト浴び ターン&クラップ
吹き溜まり覗く路地裏　艶（あで）やかミス・シリアスガール
乱れ熱く強く鋭い振りは　パーティーの外
遠く大人しい音楽に　不釣り合いなダンスステージ
今宵派手なドレスなんて着飾るだけ無駄なの
何故ならば　彼女だけは見えて...

過ぎ去っていった夏　影法師
蝉時雨　聞き飽きた
踊る都市国家　常識は意味ない
天主は見ちゃくれない
メーデーキャッチ　よろしくどうぞ
叱責ばっか　聞いちゃくれない
泥を啜り盗み彷徨い　Dead end？
逃げ回って生きろ
足掻く糸切って銃を取って
有象無象のディストピア...

≪徊≫…晴れた日の午後惑う
遠い喧騒　商店街外（ソト）聞いていたの
いつも弱い自分に降りかかる　孤独感に噎せた
固く強張った両足から
ぐるり　世界反転する
浮足立った両手にはなんにも掴めない
最小　僕の声じゃ届かないから
指を打ち付けて
Tap!　Tap!　本音をブチ撒けろ
嘲笑　言葉の矢が心火を点...

ああ♪いい湯だな♪
はぁ～♪極楽だ♪
（あっ）飛び込みドボン！はご法度よ
背を流してね
アチチのチ！　お湯加減、最初注意！
お風呂にタオルは漬けないで
これねマナーね
ザザザのザ！　浮いた汚れ流してる
温泉に入ると　体もぽかぽか
知らない人たちも　極楽溜め息...

“創生から生まれていた
空から落ちてきた
金の歯車持って
空を指差し言った
「空へ還しに行く」と
大地に別れ行った
白の方舟乗り
空へと飛び立った”
黄金の空海(そらうみ)
昇る太陽に...

「早くして！（ハリーアップ）」　頭の中　風見鶏が鳴き散らしてる
『はぁい』　逆さの蝙蝠（バット）　迷路の前　姿変わる
感情線　融解変更
運命線　水の泡
教科書通りなわけない
緊張感　敵前逃亡
焦燥感　限界値
錆びれた鐘　鳴る
始まる二人のゲーム
狙うは魔女の双眼（アイ）...

灰の中で　拗ねるリボン
私は　贅沢　バラとオソロイ
艶めく肌　揺れる髪に　妖しのリップ
 
おシャレコウベ　空洞の目
ゴメンね　ありがと　赤い靴　手に
汚れた服　乱れた髪　朽ちる両足
混ざりあった赤と紅（あか）に
御満悦な荊棘の姫
見せびらかせ　踊りながら...

夕焼け空を駆けてゆく
飛行機雲(くも)を架けてゆく
アカネ空に浮かぶ灯火は
厭（あ）かる光（ひ）落とす
街へ伸びた影法師に
忘れかけてた過去を見る
いつからだろう固定された瞳（め）は
曇り煤けた
拉（ひし）ぐ心　虫の聲に
揺らぐ視界　溢（あふ）れる海...