タグ「鏡音レン」のついた投稿作品一覧(14)
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「どうして泣き叫ぶ?よかったじゃないか、蹴落とす敵を減らしてやったんだぞ」
違う、違う、違う…!
「これで余計な感情なく戦えるんだよ?」
違う、違う、違う…!
「まだ泣くのか、お前は一体…」
「違う!!!!」
ついにグミは叫び、顔をあげた。二人の声が聞こえていたはずだが、視界には姿は移らなかっ...BATTLELOID「STAGE13 表裏」ー(2)
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[G区画 街‐1エリア]
どうする。
レンは困惑しきっていた。なんて運が悪いんだ。…とは言ってもこのままやられるわけにはいかない…!
どうする、どうする、どうする!?
「…いないわね…」
一方のグミたちはレン探しに手間取っていた。
付近には戦闘の跡。倒れているユキも見つけた。騒がしさが収ま...BATTLELOID「STAGE13 表裏」-(1)
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「三人…ですか?」
ほかに誰かいるのかと、キヨテルはあたりを見渡した。
「ええ、あなた以外にも、私に協力してくれる人がいるの。本当はがくぽさんもそうだったんだけどね…」
遠い目をして、ルカは言った。
「そうなんですか…」
「ま、とにかく、話をしましょう。おーい、ミズキさん!」
ルカは自分の真後...BATTLTLOID「STAGE10 発狂」-(2)
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[D区画 街‐2エリア]
「…ユキ…ちゃん?」
恐る恐る、ミクは声をかける。だがユキはそれを全く気にせず、ペラペラとしゃべりだした。
「…あーあ、しんじゃった。せんせい、やられちゃったー…!」
狂った。まさにその言葉がぴったりくる。普段の、いや、さっきまでのユキの姿は…全くない。
「…どういうこ...BATTLELOID「STAGE10 発狂」-(1)
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[D区画 街‐2エリア]
「初めて、じゃない?」
リンが呟いた。
「…何が?」
「こっちから向かうんじゃなくて、あっちから来たのを迎え撃つのって」
ミク、リン、レン、三人の視線の先には、また別の三人組があった。
少し待機して様子をうかがってみたところ、やはりキヨテル、ユキ、ミキはこちらに向かっ...BATTLELOID「STAGE9 悲劇か、喜劇か」
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[E区画 海エリア]
だんだん見えてくる、車窓に広がる青い世界。作られた空間でありながらも水平線はきれいな境目を作っていた。
ミクは何も考えず外をずっと眺めていた。
結局、あの時の地響きがなんだったのかは分からないままだ。ただ、リンもレンもなぜかものすごく不安そうな表情だったので、とりあえず大...BATTLELOID「STAGE7 混沌の舞台」-(1)
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[B区画 街‐2エリア]
「あなたは…私に勝てない」
頭の中で、ずっと反芻し続ける言葉。
私は…負けたの…?
カタン、と、体が揺れる。
ミクは目を覚ました。
「ここは…」
呟いて、あたりを見渡した。
山にいたはずの自分はなぜか長椅子の上。再びカタンと動く。窓からは移っていく景色。
ここ...BATTLELOID「STAGE6 絆の真偽」-(1)
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[B区画 森エリア]
ルカが近くにいる。なぜかミクは、このことがとてつもない脅威に感じた。
「…どうする?このまま連戦するの?」
「いや、逃げましょう」
迷うリンに、ミクはきっぱりといった。
なぜだろう、今ルカに遭遇してはいけない気がしたのだ。この感情は不安か…恐怖か…。
その様子に気づいた...BATTLELOID「STAGE5 衝突する目的」
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[B区画 森エリア]
いろはは、三人がついてこなくなったのを確認すると立ち止まった。
そして、抜き足差し足で元来た道なき道を戻っていく。
その唇に笑みをたたえて。
日は高いが、背の高い木々に覆われて、あたりは薄暗い。
見通しは…あまりよくない。
「あいつ、まさかこれが目的で…」
レンが舌...BATTLELOID「STAGE4 錯乱」-(2)
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[B区画 町‐1エリア]
次の日、朝早く三人は起きた。そして例によってコンビニなどから持ってきたもので朝飯を済ませ、すぐに電車に乗って移動を始め、この場にやってきた。
早く言って奇襲すれば軽々行けるのでは、というのが三人の考えだった。
…だが。
「いない…?」
一人になったところを狙われるのは...BATTLELOID「STAGE4 錯乱」-(1)
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[A区画 街‐3エリア]
「いえーい!」
メリーゴーランドに乗り、楽しそうに声を上げるリン。
「…リンものんきだなあ…今サバイバルの真っ最中だっていうのに…」
レンがその様子を見てあきれて呟く。ミクはその隣、何とも言えない表情で立ち尽くしていた。
…そう、今三人がいるのは遊園地。このゲームの真...BATTLELOID STAGE3 「真意」
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[A区画 スタートエリア前]
双子に手を引かれ、ミクは街中を走っていた。
くらくらしていた頭がだんだん戻っていく。
状況を完全に把握する。今私たちは、カイト兄さんから逃げている。
「…あ」
走っていく中で…ふとあるものが視界に入った。手を振りほどいてミクは止まる。
つい先日くぐった…スター...BATTLELOID「STAGE2 停止不能」-(2)
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[A区画 街‐2エリア]
「ふわわ…」
ミクは大きな口を開けてあくびをする。
あのあと。動かなくなったメイコをそのまま置いておき、ミクたち三人は近くのベッドがある建物へ移動し、同じ部屋で三人眠った。
…だがさっきの例もあって、ミクは全然眠ることができなかった。それがそのあくびに現れていた。
「...BATTLELOID「STAGE2 停止不能」-(1)
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「…っ!」
ミクは慌ててベッドから出る。メイコの歌った歌によってマイクが光り、光線となって襲いかかってきたのが、短時間ながらミクの目に鮮明に焼き付いた。
そしてその光線はついさっきまでミクがいたベッドを粉々に破壊した。
…もし、よけていなかったら。
「ちっ…起きてたのね」
メイコが舌打ちする...BATTLELOID「STAGE1 苦悩・戦闘」-(2)