有間シンの投稿作品一覧

ああ、どうか、愛を、愛を。
五分でいいから、
愛してほしいの。
こんな命でいいのなら、
あなたに全部あげたいよ。
輝かしいはずの未来すら、
わたしは持て余してしまう。
道路に横たわる子猫が、
赤く息を止めていたんだ。
かわいそうだ。生きたかったよね。...

冬の廊下に満ちる
夕陽の波間に揺れた
ピアノを弾く指が
好きだと君が漏らした
初めて触れる白黒の鍵盤
拙い音の連なりに
ベースを握る君の手が止まる
少し早いみたい
真っ白な雪が積もる
二人きりの音楽会...

(1-A)
紺青満ちる空
紙飛行機がひとつ
震える胸を抱いて
ただ見据えていた
風すら掴めそうな
光景　飽和して
空白のページ折って
波間に飛ばした
(1-B)...

全てが楽しかった日々は
思い返せばとても早くて
こんな時がずっと続く
根拠もなく信じていた放課後の夕景
僕らは出会った
舞い散る桜の花
共に過ごす時は
本当に大事だった
なのに……
やがて僕らは大人になり...

気の狂った笑い声だけが
薄暗い路地　満たし踊る
この世界の全てを切り裂けば
神さまは振り向くかな
こびりついた　Ressentiment Complex
この血は誰の幸せ願い流れるのだろう？
私はまだ何も持ってないから
この血を捧ぐしかないのだろう
時計塔の下でうずくまる
隣の猫すら私の手を嫌って...

心の欠片　拾い集められなくて
夜の空気の冷たさすら感じない
白く染まる地面を踏み抜き
少しずつ　少しずつ進んだ
静寂＜しじま＞に溶けゆく――
最果てで輝く星を　ただ見つめてた
あれは誰かの命か
朝までのわずかな光　儚く揺らぎ
やさしく世界を照らしてる
何も出来ない　諦めだけを抱えて...

溶けた樹脂で
灰の緑が
朝に冷えて並ぶ
まるで人のように
生きてますか？
問いかける私の矛盾
安物の命が散る
ふわり　落ちて　ぐしゃり
壊れたなら次へと取り替えて
ねえ　だけど生きてるのだと...

“ホンモノ”
(A-1)
ああ　ゲームだけが生き甲斐
Rage　目標(を)撃ち抜くパラベラム
ねえ　味方は一人もいない
You　いつの間にか敵も一人
(B-1)
私と同じ顔した　君が笑う
(C-1)
Target is in sight　同時に引き金を引いたら...

"escape from the sky"
神さまが見たくて　青空に潜った
鼓動の波間で　電磁波が散った
星を数えてた　夕暮れの屋上
ひとつふたつみっつ　数えきれてしまった
誰かが否定した定理は
成層圏の上で　たゆたう
この空の青さは　永久に変わらないなんて
誰が嘯いた
灰や心で沈む...

“colorful song”
(1-A)
高い部屋にぽっかりと開いた窓を覗いてみる
光に満ちた外の世界は鮮やかな色彩
朝昼晩　晴れや曇りや雨　春夏秋冬
どんなに眺めていても同じ色には出会えない
(1-サビ)
そんな窓辺に座って小さく口ずさむ
大好きな歌　心を暖めてくれる
(2-A)...

“Extended World”
(A-1)
この世界は本当は
五秒後に終わるはずだったんだ
遙か前から延長が続いて
いつの間にかそれが日常になっていた
(C-1)
五秒後に終わる世界の片隅で
君は身を投げるのかな
誰にも伝わらないこの声よ...

Title : only light and me
(1-Aメロ)
眩しい朝日に照らされて起きた
まだこの部屋の天井は見慣れない
空の色も少しだけ違うみたい
新しい景色　何もかも楽しみ
(1-サビ)
空っぽの部屋に何を置こうか考える
必要なもの　欲しかったもの　指折り数え
自分の気持ち次第で何でも入...

雪に埋まった街
足跡が汚す
雨は雪になり
涙は何になる？
薄ら暗い穴
仄暗い息遣い
笑顔の裏側に
言葉の裏側に
一度きりの人生
全て間違った...