暗い歌詞を書きます。閉塞感のある曲に合う詞を書きたいと思っています。
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放たれた風船が空へ還る
明後日の今ごろは雨らしい
電気会社の人、今日は来るのかな
灰色の血管に詰め込まれて
塞いでるぼくたちのいじましさ
こんな晴れた土曜、きみは何してるかな
きみは本当は、鏡の中のぼくなんじゃないか
だからぼくらは
ひとりの夜にこもるんじゃないか
水面さえ埋め尽くす桜の川...ギンガムチェック
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月と歌う
冬の空気も歌う
ガラスのような風が吹く夜
きみが歌う
スキャット付きで歌う
並木道を歩くみたいに
繋いだ指さえ冷えてく
12時の テラスで
光のまにまに落ちた影に乗って
踊ろう 夜空のワルツを...夜空のワルツ
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A
星が降ってくる
遠い荒野に立つ
B
砂の波 水滴の民
流れを食い 流れに染む
A
星が降ってくる
遠い荒野に立つ
B...終わりのない季節(仮題)
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A1-1
屋上をのみこむ空に
とけていくの 小さなわたし
A1-2
屋上の片隅、蟻のサーカス団
カーテンコール
B1
なんにもできない 手も足も
あなたが引いて 滑走路まで
なんにもできない この肌に...春の幼虫(仮題)
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海の底で安らぎに溺れる
マリンスノーも軽く降りやむ頃
深い夜空照らす星のように
くらげ達も 次々に呑まれてく
眩しすぎて うまく捕まらない
ぼくもずっと なりたかったのにさ
月灯り照らす道 夢につづいてる道
はるかな雲の先 誰も待たずの
ぼくだけの箱のなかで
「夜が来る」とランプに火をつけて...雪月の道
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目を閉じて 泡になる
月に昇る夢を見よう
ぼくの空 いくつにも
分かたれてる 渡れないよ
昇れないだろ、転べないだろ
夢のウサギでありたいよ
夜のかけらを溶かして飲めば
心もからだも停まってしまうよ
そうして、月に映ってゆっくり踊ろう
黒洞々の夜空の端には、虹がこっそりかかってる...月夜のラストダンス
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ガラスを叩いて
葬いに混じって
手に入れたのは
身に有り余る無音の迷路
夜はまだ来ない
林檎を齧って
裸足のふりして
夢に潜れば
陽はまた森へ沈んでゆくよ
夜はまだ来ない...夜になれない
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あちこち欠けたまるい空 ゆらゆら
山の神様のため息
さわさわ 少し寒くて、あの陽差し思い出せるかな
つんと高くて青い空 きらきら
きみの真っ白な手のひら
ゆっくり すくい上げて、水槽に入れて飼おうかな
10月7日の土曜日には
この世の静寂があらわれては
ぼくの夢さえ真っ白だ
10月7日の土曜日に...秋空の下には(仮題)
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1
うすい心で仰ぐ三日月の
きまぐれなゆらぎに付き合うように
水底をまよう魚のように
夢路のゆきさきを探している
微睡みの冷たさの悲しみの秘密を結び
雨ふりの幽霊に手を引かれ日々の中へ
あなたを月夜へ運ぶように
がたごとささめきバスはゆく
一人きり夢を見るの...雨と月、夢と星