あちこち欠けたまるい空 ゆらゆら
山の神様のため息
さわさわ 少し寒くて、あの陽差し思い出せるかな
つんと高くて青い空 きらきら
きみの真っ白な手のひら
ゆっくり すくい上げて、水槽に入れて飼おうかな
10月7日の土曜日には
この世の静寂があらわれては
ぼくの夢さえ真っ白だ
10月7日の土曜日には
この世の静寂があらわれては
はじめてきみの調に気付く
きみの心の糖衣さえ
剥がれて 甘く地面に落ちたなら
次々 ありの子らが運び出し冬を越すのかな
10月7日の土曜日には
この世の静寂があてがわれた
こんなにいてもひとりぼっち
10月7日のハレの日には
ほんとの静寂が広がってく
こんな淋しい、
秋の真昼に
(読み)
あちこちかけたまるいそら ゆらゆら
やまのかみさまのためいき
さわさわ すこしさむくて、あのひざしおもいだせるかな
つんとたかくてあおいそら きらきら
きみのまっしろなてのひら
ゆっくり すくいあげて、すいそうにいれてかおうかな
じゅうがつなのかのどようびには
このよのしじまがあらわれては
ぼくのゆめさえまっしろだ
じゅうがつなのかのどようびには
このよのしじまがあらわれては
はじめてきみのしらべにきづく
きみのこころのとういさえ
はがれて あまくじめんにおちたなら
つぎつぎ ありのこらがはこびだしふゆをこすのかな
じゅうがつなのかのどようびには
このよのしじまがあてがわれた
こんなにいてもひとりぼっち
じゅうがつなのかのどようびには
ほんとのしじまがひろがってく
こんなさみしい、
あきのまひるに
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