零れ落ちてく涙を拾わずに
広がる水溜りを跳び越えれば
泥濘に嵌まって脱け出せなくて
醜くばたつかせる羽

崩れ掛かった飾りを投げ捨てて
形振り構わず這いずり出てやる
そんな決意も圧し折る雷鳴が
近づけば降り注ぐ雨

誰かがまた私を嗤い
蔑み罵るから

破壊衝動 如何する? 鬩ぎ合い
理性と本能
前者が勝てば「大人」と言われるだけ
無益な日常
委ねていればすぐに堕ちる


零れ続けた涙は涸れ果てて
代わりにこの身はずぶ濡れの始末
項垂れ滴る雫の間に
鋭く光らせた瞳

黙ってまだ明日を見つめ
痛みにも耐えるなら

破壊衝動 吐露する胸の内
矛盾だらけだろ
こんな世の中何度も捨てたくなる
それでも案外
綺麗と思える物もある


私はただ私を信じ
「愛せ」と命ずるのさ

花も嵐も雷雨も飲み干して
叫びに変えたら
破壊衝動 誤魔化し生きて行ける
陰を身に纏い
旋風に飛ばされ
舞い上がりたい
烏に染まれ
カルマ



(かな)
タイトル:「からす」

こぼれおちてくなみだをひろわずに
ひろがるみずたまりをとびこえれば
ぬかるみにはまってぬけだせなくて
みにくくばたつかせるはね

くずれかかったかざりをなげすてて
なりふりかまわずはいずりでてやる
そんなけついもへしおるらいめいが
ちかづけばふりそそぐあめ

だれかがまたわたしをわらい
さげすみののしるから

はかいしょうどう どうする? せめぎあい
りせいとほんのう
ぜんしゃがかてば「おとな」といわれるだけ
むえきなにちじょう
ゆだねていればすぐにおちる


こぼれつづけたなみだはかれはてて
かわりにこのみはずぶぬれのしまつ
うなだれしたたるしずくのあいだに
するどくひからせたひとみ

だまってまだあしたをみつめ
いたみにもたえるなら

はかいしょうどう とろするむねのうち
むじゅんだらけだろ
こんなよのなかなんどもすてたくなる
それでもあんがい
きれいとおもえるものもある


わたしはただわたしをしんじ
「あいせ」とめいずるのさ

はなもあらしもらいうものみほして
さけびにかえたら
はかいしょうどう ごまかしいきてゆける
かげをみにまとい
つむじかぜにとばされ
まいあがりたい
からすにそまれ
かるま

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

烏【応募用】

corosuke様の「メロ変更版 7/8まで歌詞募集 鏡音リン ロック系」の曲への応募用に歌詞を書かせていただきました。
こちらへ→http://piapro.jp/t/36if

散々な目に遭い続けて何もかもが嫌になった時、衝動にかられそうになるが、考え直して結局踏み止まり、運の悪さを業のせいにしながらも、また日々を過ごしていく、という人の姿・人生を烏と重ねて描いてみました。

2012/11 採用には至らなかったようです。corosuke様、機会を与えてくださり有難う御座いました。

閲覧数:261

投稿日:2012/07/04 09:51:40

文字数:935文字

カテゴリ:歌詞

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