ミクは、ナイト・ダルクにここまで旅をしてきた理由を話しました。すると、ダルクは言いました。
「ミク、私も行くわ。この世界に閉じ込められている人たちを救うためには、闇嵐をどうにかするだけではだめ。このナイトメアの世界そのものを終わりにしないと。」
「ありがとう。ダルク。」
「それじゃ、このはぐれナイトメアのメグに乗って。」
そういって、ナイトダルクは、自分が乗っている馬のような動物の後ろを指しました。
「メグはナイトメアだけど、人々の味方をしてくれている変わり者なのよ。」
「わかったわ。」
そう言って、ミクははぐれナイトメアの後ろに乗りました。
夢かなぶんが、顔の前で光り、細い光の線を空になげかけました。ダルクが言います。
「上の階層に行けということね。わかったわ、あなたの光の道を行く。」
そう言って、メグの頭をなでると、メグは地面から浮かび上がり、夢かなぶんの示す光の道をたどって空を翔け上がってゆきました。ダルクが言います。
「気をつけて、上の階層は闇嵐が多くなってるわ。」
メグは、いくつかの階層の移り変わる色彩の大地をすり抜け、空を翔け上がってゆきます。
何階層かのぼると、闇嵐が渦巻いているのが見えました。
「来るわ!!」
ナイトダルクがそういうと、闇嵐から」稲妻がほとばしりました。
メグは素早くその稲妻をかわすします。ナイト・ダルクは言います。
「闇嵐は、人々の悪い夢が集まってできているの。だから、その夢の中へ入って、夢をいやしていけば闇嵐は消すことができる。私は夢歩きの能力を持っているから、それができるの。」
ナイト・ダルクはそう言うと、手から光を放ち夢嵐へ向けました。
それと同時に、ミクには黒い絶望の夢が見えました。
世界が地獄の業火で覆われている映像でした。
ナイト・ダルクがその夢の中に現れ炎を花吹雪に変え、あたりを花畑に変えました。
そのヴィジョンとともに、目の前の夢嵐が消えてゆきました。
「ミク、あなたにも見えたかしら?」
「見えたわ。怖い夢がやさしくなった。」
「そう、それが私の能力。」
「私には、夢歩きはできなそう。でも、歌で夢を癒せるかもしれない。」
ミクはそう言うと、歌い始めました。
いくつもの道を歩くうちに
わたしはあなたを見失う
凍える夢の旅人は
風の道しるべだけがたより
やさしさをだきしめて
それを夢の翼にし
あなたの空を飛べたなら
悲しい夢も星屑になる
通り過ぎる闇夢は、ミクの歌で小さくなり、それをダルクが癒していきました。
ミクたちは夢かなぶんの光に導かれ色彩の大地と闇嵐のなかを駆け上り、ナイトメアの樹の階層までたどりついたのでした。
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