ある昼下がり ぽかぽか陽気に包まれながら散歩するミン

（いー気持ちにゃー）

ぐーっと伸びをし、ふと立ち止まって空を見上げる。
良い天気 気候

（絶好の昼寝日和だにゃ）

ミンが、近くのベンチに座りうとうとし始めた時

「気持ち良いーっ」

近くで、高い女の子の声がした。
目を開け、声の方向を見ると緑色の髪でバスケットを持った女の子が伸びをしていた。

（じー…）

ミンは、女の子をじっと見つめていると
ばちっと女の子と目が合った。
その女の子は、にこっと笑い此方へゆっくり歩いてきて

「こんにちはっ」

と言った。

「こ、こんにちはっ」

軽く頭を下げると、女の子はじっと自分を見つめぽつりと

「猫さん？」

と言った。

「まあ、それに近いにゃ。」

「へえ、凄いねぇ。あ!私、笑音咲っ。あなたは？」

「猫音ミンにゃっ」

「ミンちゃんか、あ!ケーキ食べる？お茶もあるよっ」

バスケットを胸の前に持ってきてやんわり微笑む咲の提案にこくこくと頷いた。

「あー、美味しかったにゃー」

「ねー、幸せー」

ベンチの両端に座って真ん中にはケーキやお茶

「咲には、マスターがいるのかにゃ？」

「うんっ!優しいマスターがいるよっ」

「そうかにゃ」

「ミンちゃんは？」

「いるにゃ」

それ以降は会話はなくて、ただ空を見上げ ゆっくり流れる雲を見つめ続けた。
すると、すっと咲が立ち上がり
「私、良く此処に来るからまた会えたら良いねっ」

そう笑って、「今日はありがとう楽しかったよ」と言い迎えに来たのであろうマスターのところへ走っていった。

甘い物を食べて 良い天気 気候 絶好の昼寝日和

毎週此処に来たら会えるかにゃ


ただ寝るだけじゃつまらない

たまにはこんな日も良いにゃ