・・。今だに信じられない。

自分の体を見るとどう見てもリン。
リンのトレードマークである頭の大きいリボンが
「俺」の頭の上にある。
で、俺の体を自分自身が見ている。

「あ。あ・・あ。」
声を出してみた。困った。ソプラノだ。
・・。どうなってんだ?

「うまくいったみたいね。」
突然背後から声がした。
「あんただれ?」
とは言わなくてよかった。見覚えのある顔だったから。
青髪のツインテールなのに、口の上に白いひげ(たぶん付けひげ)
をした人が俺とリンを見て言っていた。
「私?私はDr.ミク。研究者ぞよ。」
誰も自己紹介してくれなんて言ってないのに。それにどう見ても
ミク姉じゃないか。
「私の万能ネギの効果はあったみたいね。」
「万能ネギ!?」
俺とリンはほぼ同時に叫んだ。
「そっ!私がネギの苗をごっちゃにして育てたら、なんかカオスな
ネギができたから、昨日の晩ご飯に混ぜといたの」
思わず俺は、
「はっ!?なんでそんな物食わすんだよ!」
と言ってしまった。すると、
「実験台(ニコ。」
「ニコ。じゃねぇよ!ま・・。まさかこれもあんたの・・。」
「そうみたいね。これは予想外だ!。」
何を感心しているんだろう。この人は自分の弟たちを
実験台と思っているんだろうか。
すると今まで黙っていたリン(おれの体の)がこう言った。

「ねぇ。これ。戻る方法あるの?」
そうだよ。このままじゃいろんなことで大変なことが起きる。
だが、Dr.ミクことミク姉は・・。

           「ない。たぶん」

・・。言い切りやがった。怒りすら出てこない。
「どうして予測不可能なものを食わせたんだ。元をたどればわかるん
じゃないの?」
「そっか。それたどればわかるかもね」
しゃべり方がえらく楽天的だな・・。
一体どうなるんだ?俺とリンは

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チェンジ・ザ・フタゴ 第一話「青い悪魔」

第一話。
よく考えればレンは「俺」とは言わないかも(汗

閲覧数:266

投稿日:2008/11/20 23:39:17

文字数:768文字

カテゴリ:小説

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