リンを連れて森へ向かう途中に、何者かの襲撃を受け、リンの命が狙われた。
だが、代わりにメイトが命を落としてしまう。リンの目の前で、メイトの胸に矢が突き刺さる。正確なまでに心臓の位置へ突き刺さった矢に驚きながら、すぐ周囲を見回すが、すでに逃げ去った後だった。
倒れて二度と動くことのなくなったメイトの姿に、目を見開いて呆然とするリン。まるで昔の光景をもう一度見ているようだ。
「女王陛下、城へ戻りましょう」
「・・・」
黙ったままなので手をとって連れていこうとした時、リンに裾を掴まれる。
「陛下?」
「・・・頼みたい事があるの・・・」
初めて話してくれた声に少し喜んだ後、リンはこう言った。
「入れ替わって」
「・・・陛下?」
「お願い・・・あなたを置いて逃げたりしないから」
「陛下、お願いします。理由を話してもらわないと代理など、出来ません」
「理由は・・・この、息苦しさから、少しの間でも逃げたいから」
「陛下・・・」
「お願い」
ここまで頼まれて断ることなど出来ない。
数年ぶりの妹は、息苦しい生活に耐えてきた。あの時、僕が罪を被ったせいだ。それに、もしかしたら笑顔が見られるかもしれない。昔のような、優しい笑顔を。
「僕が、陛下の頼みを断れるはずがありません」
こうして僕はリンと服を交換し、女王陛下として城へと戻る。ずっとリンを見てきたんだ。仕草も癖も表情も、どんな風にすればいいのか細かく表現できる。間違えることなどない。リンになりきり、リンとして、城へと戻った。
「女王陛下、お早いお戻りで。ご気分はもう良いのですか?」
「メイト団長が、女王陛下を庇って森の中で倒れています。どなたか兵士を向けていただきたく、早めに戻ってまいりました」
"城へ着いたら、焦った表情でそう言って下さい"と、言われた通りにするリンの姿を見つめる。まるで自分自身がいるように見えて、少し不思議な感じがした。
「メイト団長がっ!?」
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