空白に鳴り響いた終焉の鐘の音
破り捨てたエチュードの切れ端を
未練がましく抱いた手から離して
傷ついた胸から流す涙で 赤く赤く染めて吹き飛ばしてしまおう

呪いを掛けてあげる
もう二度と僕のことを忘れないように
幾度時代巡っても また出逢えるよう
この痛みの刻印(シジル)で お互いの手首に記して

消えた影の在処を 凍りついた世界で手探る
失ってもなおこの胸の鼓動が痛いほど加速して止まない
二度と戻らないなら さよならだけ言わせてくれないか
輪郭を失ったこの心が 砕けて結晶に戻る前に


過去を物語る砕けたグラスと血
結末を示すカードの逆位置は
もう二度と見ない この歪(いびつ)な世界も
断罪の炎がこの身焼く前に すべてを撃ち抜いて君を取り戻そう

呪いを掛けてほしい
もう二度とこの罪を忘れないように
憎しみと切なさの ナイフで抉り抜き
掲げた心臓から 流れる真紅で刻んで

失くした鏡の欠片を 盲目のままで手探る
突き刺さるほど白く白く反射する荒涼の世界
失ってしまったなら もう二度と取り戻せないのなら
最後にせめてあの笑顔を見せて 僕が空白に戻る前に


希望なんて無いのか
あるのはただこの焦がれるほどの思慕と事象だけ
神様を殺した罪が永久(とわ)に晴れないのなら
せめて君のための贖罪を


鏡に映る影を 真白き闇の中手探る
違いすぎた惹かれすぎたから、失えば呼吸もできない
僕と君を繋ぐ 温かで残酷なお互いの枷
間違いはきっとここから始まった さあ今こそ正して 裁ち切って!

光に消える影を 見送ってそっと手放した
離れても加速する思いが止まないのは今も同じ
二度と会えないんじゃない、新しく呪(まじな)いを掛けてあげる
紡ぎ直された物語の色は 救済にも等しい空の青

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

Allegro

「erythro」の続きらしき詩です。依存度高めラブからもう少しお互いのことを考えた関係に立ち直る歌。
ハッピーエンドにしたので前半のヤンデレっぽい歌詞が台無しな感もしないでもない。なのでそういうのは期待しないで読んで頂きたい。

閲覧数:100

投稿日:2014/09/15 13:04:08

文字数:745文字

カテゴリ:歌詞

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