「ふぁ~…眠……。」

閉じそうになる瞼を手でこする。
髪の毛がグチャグチャだ。
手で整えようとするが、なかなか直らない。

……いつもより、寝癖がひどいかもしれない。

そう思い、急いで洗面所まで走る。
鏡を覗くと、やはりあちこちに髪の毛が跳ねている。

…寝相、それほど悪くないはずなんだけどなぁ。

鏡の前で悪戦苦闘していると、携帯が鳴った。
櫛を洗面所に置いて、携帯を手にし、通話ボタンを押す。

「もしもし、」

『あ、グミ?おはよー。』

「ミ、ミクオ君!…おはようごさいますっ!」

慌て過ぎだよ、私!
着信ちゃんと確認すれば良かった…。

『アハハッ、そんなに焦らなくていいって。ていうか、何で敬語?』

「いや、あの…つい…、く、癖で…。」

『ふーん、癖かー。』

「う、うん。」

『あ、そうそう。10時頃グミの家に迎えに行くけど、いいかな?』

「は、はいっ。よろしくお願いします。」

『ん。じゃ、またね。』

「はいっ!」

携帯を耳から離し、溜め息をついた。
携帯を握っていた手が汗ばんでいる。

…駄目だ…まだ緊張する。

ミクオ君と付き合ってから、半月近く経つけどまだ慣れない。

もう少し自然体に出来ればいいのに…。
これじゃあ、不自然過ぎるよね………。

「ホント駄目だな私…………って時間!」

朝からネガティブな考えばかり思い浮かんでいたおかげで、時間を無駄にしてしまった。

まだ髪の毛があちこちに跳ねているのに…。
急がないと間に合わないよ。















―ピンポーン

チャイムが鳴った。

ミクオ君が来たのかな?


少し早足で玄関まで歩く。

「グミ、迎えに来たよ。」

ミクオ君の声が聞こえる。

「い、今行きましゅ!」

……か、噛んじゃった…!
恥ずかしい…。

そう思いながらも、待たせては悪いと思い、靴を履き外に出る。

ドアを開けると、笑いを押し殺してるミクオ君が目に入った。

「ご、ごめん…くくっ、ははっ…!」

謝りながらも、笑いをこらえきれてない。

……何で私、いつもこうなんだろう…。

そんな自分が情けなくて、涙が出そうになる。

「あー…ホントごめんね?」

笑いがおさまったらしいミクオ君が私に声をかけてくれた。

でも、泣きそうになってる顔を見せたくなくて、俯いたまま動けない。

「グミ、どうした?」

「っ!な、何でもない、です。」

心配したのか、ミクオ君がいきなり私の顔を覗き込んできた。

「んー…ならいいけど…。何かあったら、直ぐに俺に言えよ。」

そう言って、ミクオ君は私の頭を撫でてくれた。

それだけで、さっきとは逆に幸せを感じる私は、本当に単純だと思う。

「うん…ミクオ君、ありがとう、ございます。」

「じゃあ、行こうか。」

そう言ってミクオ君は歩き出した。

私はミクオ君に慌てて声をかけた。

「ミ、ミクオ君っ!…てっ、手を…繋ぎませんか?」

ミクオ君は振り向いて、驚いた顔をしている。

「え、いいの?焦らなくていいんだよ?」

「だ、大丈夫です!」

ミクオ君には気を使わせ過ぎてしまっている。
それに、そろそろ勇気を出してみようと思ったし……。

私は手を前に差し出した状態で、カチコチに固まってしまった。

ミクオ君が近付き、私の手にゆっくり指を絡ませた。

「こ、こんな感じだよね?」

少し顔を赤くしながら、ミクオ君は私に問いかけた。

「はい…。」

返事をしながら、私は繋いだ手に力を込めた。






私は意気地なしだから、なかなかキ、キスとか出来ないと思う。
でも少しずつ、こんな風に、ミクオ君との距離を縮めていきたいと思う。
………だから、ゆっくり待っていてね?










fin.

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

距離を縮める方法

今回はクオグミです。
この2人大好きなんですよ(*^^*)
でも、書いてて少し恥ずかしかったです(>_<)

閲覧数:299

投稿日:2011/10/01 22:48:25

文字数:1,580文字

カテゴリ:小説

  • コメント2

  • 関連動画0

  • 甘菜

    甘菜

    ご意見・ご感想

    グミちゃんの愛らしさに、一瞬フリーズしました!!
    ミクオ×グミが新鮮でキュンキュンしまくりました☆

    最後の台詞にグハッときました!!
    なんて、可愛いんだと言ってしまったぐらいに・・・(照)
    元気を補充させて、もらいました☆

    2011/10/02 20:18:23

  • 禀菟

    禀菟

    ご意見・ご感想

    グミちゃん可愛い!
    よし、嫁に来い!!←

    すぐ慣れるよ、うん。
    今俺ほとんど抵抗ないし。

    2011/10/01 23:05:59

オススメ作品

クリップボードにコピーしました