時代(とき)は栄え デジタルの海に呑まれた
理想の果て 還らない過去が 囁く

道端に棄てられた 煙草のように 誰の眼にも映らない
盲目に染められた 人はいつしか 躰を無くした

羅列する0と1(ふたつ)の中で 思い出さえ書き換えられて
蛇列する笑顔に伸ばす 温もりさえ伝わらない手
愛した人も抱けない そんな世界で それでも生きている

時代(とき)の境 止め処ない慾が溢れた
惰性の果て 還らない過去が 瞬く

路中(みちなか)に横たわる 仔猫のように 誰の眼にも留まらない
盲目を触れ回る 人はいつしか 心を亡くした

羅列する0と1(ふたつ)の中で 思い出さえ掻き乱されて
蛇列する笑顔を吊られ 労りさえ忘れ去られて
愛した人も判らない そんな世界で それでも生きている


戯言で綴られた 歴史のように 誰の眼にも識られない
耄碌に侵された 人はいつしか 言葉を失くした

羅列する0と1(ふたつ)の中で 思い出だけ描き止められて
堕落する笑顔に掛ける 声なんて出せる筈もなく
羅列する0と1(ふたつ)の中で 愛した人と一つになって
何処に居るかも解らない そんな世界で それでも生きていく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

fairy tale―存在―

普及したデジタル社会で人類が到達する一つの可能性の世界を綴ってみました。
サブタイトルがあるとおり、シリーズとして何作か書いてみたいとは思っています(・ω・)

閲覧数:278

投稿日:2017/07/21 21:10:29

文字数:500文字

カテゴリ:歌詞

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