#11「君たちは、実に気難しいなぁ」
テトとルコは、正直、困っていた
今、テイと会うのは気まずい
でも、やはり、謝らなくてはならない
「と、とりあえず…マスターに連絡しませんか?テイ先輩が帰って来たって…」
「そ、そうだね!じゃぁ、電話してみるよ」
そういって、テトが自分の携帯から電話をかける
「あ、もしもし?しるる?あのさ、テイ見つかったよ!………うん………うん…はーい…じゃぁ、気をつけて…うん」
テトが通話終了を押す
「マスターはなんて?」
「今すぐ帰るってさ」
しるるが帰ってきたら、みんなで謝りに行こうとテトは思っていた
「ただいま~」
「はやっ!ええ?改行含めて10行しか経ってないよ?!ちょっと!まだ心の準備が……」
こう言う時にタイミングが悪いのが、しるる
「ねぇねぇ、テイは?」
しるるは帰ってくるなり、テイのことをきく
「あ…自分の部屋にいると思います」
ルコが少し気まずそうにいった
しるるが思いのほか、帰ってくるのが早かった
今、テイと会うのは危険かもしれない…
テイは傷ついているんだから…
「しるる…いまは行かない方がいいと思うよ…………って!いないし!」
さっきまで、しるるの居た場所には何もない
「テイ~」
テイの部屋の方でしるるの声がする!
「ちょっと、しるる!まって!」
テトは慌てて追いかけた
その後をルコもついていった
コンコン
「テイ?入るよ?」
しるるはテイの返事を待たずにドアを開けた
「………なによ?」
テイがしるるに背を向けたまま話した
そこにテトとルコが到着する
「しるる!待って!……あ!」
「一足、遅かったですね…」
しるるがすでに部屋の中にいるのを見て、ルコも真剣になっていた
「ごめんね………あれは冗談のつもりだったんだけど……」
しるるがうつむいたままそういった
「冗談だってことくらい、わかってるわよ……」
テイが謝ってほしいのはそこじゃない
どうして探しに来てくれなかったのか……それがテイの怒り、むなしさ、傷となっていた
「テイ……」
テトとルコが心を痛めて、しるるとテイのやり取りをみている
「テト。ルコ。2人はあっちに行っててくれるかな…」
突然、しるるがそういった
「え!?で、でも…」
テトはしるるとテイの2人だけにすることに心配があった
「お願い…」
しるるがテトを見て言った
ただ…どこか悲しそうに……
「でも…」
「テト先輩、マスターを信じましょう」
それでも食い下がろうとしたテトの肩にポンと手を置いてルコがそういった
「…わかった。じゃぁ、私たちはあっちにいってる…」
「うん…ごめんね」
しるるのその言葉をきくと、テトとルコがこの部屋を出て行った
そして、この部屋には、しるるとテイの2人だけになったのだった
このままシリアスにつづく!
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Turndog~ターンドッグ~
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ん…なんだかデジャヴが…
どこかで似ているようで似ていないけど雰囲気は似てるようなでもやっぱり似てないような場面を見たような…(結局どっちwww
Let's go serious!
2012/05/21 16:14:20
しるる
デジャヴ?
まぁ、作者が同じならそうなりますよwwwはっはっはww
まず、なんとか収束させなきゃと思ってましたからww
2012/05/21 18:20:43