「がくぽさ~ん、もうすぐアニメ、始まっちゃいますよ」
「おお、もうそんな時間か。すまん、
これ終わったら行くから、録画しといてくれ」
「わかりました~。
がくぽさん、今回は何描いてるんですか?」
「見て分からないか。ホラーだよ、ホラー」
「ホラー?」
「人間の業とか、不条理とか、
そういうのに、萌えるんだ」
「よくわかりません」
「ははっ、そうか。君にはまだ難しいかもしれんな。
今度、ゆっくり、教えてやる」
「はぁ…」
「録画、頼んだぞ」
「わかりました。がくぽさんも早く来てくださいね」
「ああ、すぐ行くよ。あと、ここのペン入れだけなんだ」
「…すご~い。がくぽさん、こんな細かい絵、書けるんですね」
「そりゃ、練習したからな」
「内容はちょっと怖そうですけど…」
「ははっ、GUMI、こういうの苦手か?」
「ちっ、違いますよ!!私は別に…」
「そういえば君、前に心霊特集見てうなされてたって…」
「わぁ~っ!!何でそんなこと知ってるんですか!?」
「ん?普通にマスターが言ってたぞ?」
「あのDTM野郎…」
「それ、どんな罵り文句だよ」
「あっ、いけない。ほんとにアニメ、始まっちゃう。
私、行ってきますね」
「ああ、頼む。…あっ、そうだ、
CMはそのまま録っといていいからな。
容量が足りなくなったら、後で…」
「わかってます。私に任せてください」
「うん。ありがとう」
「…あの、がくぽさん……」
「ん?」
「ひとつ、お願いしていいですか?」
「お願い?何だ、言ってみろ」
「…次は、素敵な恋愛ものを書いてください」
「………!!」
「今のままでも好きですけど、私、
がくぽさんが書いた恋愛ものが読んでみたいから…」
「GUMI…。君は…」
「あはは、何言ってんだろ、私っ…。
バカみたいですよね、こんなの…」
「いや…。実はおれも…」
「えっ?」
「前から一度、恋愛ものが書いてみたいと思っていた」
「そうなんですか…!?」
「…うん……」
「でも、全然そんな風に見えなかっ…」
「勇気がなかったんだ。変わるのが怖くてな」
「………」
「でも、君がそう言ってくれるなら、
次は恋愛ものを書いてみたいと思う」
「がくぽさん…」
「おれの、読者第一号になってくれるか?」
「はいっ…。私でよかったら…」
「……ありがとう。おれ、頑張るよ」
「私も…」
「ん?」
「私も、頑張ります。これからもずっと、
がくぽさんの隣にいられるように」
「そうか…」
「はいっ」
「…なあ、GUMI」
「何ですか、がくぽさん」
「君の、本当の名前を教えてくれないか?」
「えっ?」
「『GUMI』ってあだ名だろ。マスターが言ってたぜ」
「でも…」
「頼む」
「…わかりました。私の本当の名前は…」
「…」
「愛(めぐみ)です。人を愛する子に育つようにって、
研究所にいた博士が名付けてくれました」
「愛(めぐみ)か。…いい名だ」
「えへへ、恥ずかしいですっ///」
「おれのことは今まで通り、『がくぽさん』でいいからな」
「はいっ。がくぽさんっ♪」
「愛(めぐみ)」
「きゃー恥ずかしー!!///」
「おいおい、これくらいで恥ずかしがってて、
どうするんだ」
「だって…」
「まあいい。要は慣れだからな」
「はいっ」
「…それに、そんな君がけっこう好きなんだ」
「………!!///」
「あははっ、君、顔、真っ赤だぞ」
「ちょっと!!やめてくださいよ!!///」
「ふふっ、すまんすまん。おれの悪い癖だな」
「も~///」
「……愛してるよ、愛(めぐみ)」
「…私もです、がくぽさん」
――大好きなアニメが始まっていることをすっかり忘れ、
いちゃいちゃする二人なのでした☆彡
~おわり~
【小説を書いたよ♪】おてんばGUMIちゃんと漫画家がくぽさん
いつもありがとうございます~♪
参考にした動画はこちらです~♪(~ 'ω' )~
「 神威がくぽ がオリジナル曲『 ダンシング☆サムライ 』を唄う」の巻
http://www.nicovideo.jp/watch/sm4136912
「 神威がくぽ がオリジナル曲『 Episode.0 』を唄う」の巻
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7782619
メグッポイド「メグメグ☆ファイアーエンドレスナイト」【オリジナル】
http://www.nicovideo.jp/watch/sm7452616
こちらもよろしくお願いします~♪(~ 'ω' )~
【小説を書いたよ♪】サムライがくぽさんとお嬢様ミクさん
http://piapro.jp/t/hCxz
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