邪推は去れよ、恐ろしや
その目その口、歪みおる
燈篭ゆらめくこの部屋で、
君は私に、近すぎる。

君をこの世に戻さにゃならぬ
物の怪 幻想 離さにゃならぬ
その目は私を見るべきものぞ
私の眼の奥見るべきものぞ

怒髪ゆるりと立ち巻きて。
凶器ぎらりと取り出せし。
おやまあイヤだ、この部屋で、
君はいったい何するの。

君をこの世に戻さにゃならぬ
物の怪 妖怪 離さにゃならぬ
私にそんな狂いなさるは
嬉しくは あれども

君をこの世に戻さにゃならぬ
君の眼球 汚(けが)しはさせぬ
だからその刃を突き立てなされ
君の理性は我が至福なり
この世に帰る その一瞬を
隅でとらえりゃ 満足なのさ。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

主は此岸に(妖怪ソング)

アニメ「化猫」見ていたら、むしょうにモノノ怪を滅っとしたくなったので。
まあ、恋人の浮気なりを疑いすぎてあちらの世を見てしまい、あげく凶行に走ろうとする人と、そんな手酷い幻想をはらうために刺されても、あらまあしょうがないなあ、と受ける人の図、というか。

閲覧数:168

投稿日:2008/05/05 20:41:08

文字数:296文字

カテゴリ:その他

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