これはプーチンPの第2部の「けんせんとうじつ」を自己解釈という名の妄想です。
ヤンデレ大好きです。それだは↓ドゾー!







トイレでツインテが崩れてないのを確認。
アイドルメイクを一回落として、もう一回やり直す。
そして笑顔の練習。うん、大丈夫。完璧!
昨日の夜、コンビニで買ったオシャレ雑誌をもう一回読んでみる。
超時空シンデレラとか、赤い彗星。伝説の蛇……よくわからない単語がたくさん載ってて読みにくい。
うん。アイドルメイク間違ってない。
表紙がミクなのが気に入らないから雑誌はトイレに流す。
最後にもう一回鏡を見ながら告白の練習。
時計を見るともう約束の時間だ。
君の待つ校舎裏に行こう!
好きって言ったらどんなリアクションするかな?

あたしは笑いを堪えながら校舎裏に向かった。


家に帰ろうとしたら下駄箱に手紙が入っていた。
匂いからしてリンだ。
手紙の中身は『校舎裏で待ってる。時間厳守!』と赤ペンでやけに丸っぽい字で書かれていた。

「……」

行かなければ来るまで待つ?
もちろんそんな事したら後が怖いだろう。
それに、バックアップを盗んで記憶を取り戻したのがバレる訳にはいかない。
バレたらまた記憶を消されるのだろう。
今度はナイフで手足と大切な物を切り取られてもおかしくないだろう。
こんな時、人間の頃に戻りたいと何度も思う。
リンとロシア…………戦争……黄色いスカーフ……赤?
頭に激痛が走る、どうもおかしい。
何故だろう。昔の事を思い出そうとすると頭に激痛が走る。
時計を見ると約束の時間をとっくに過ぎていた。
とにかく、行かないと。

俺は重い足をひきずりながら校舎裏に向かった。


中学って本当に退屈。だるいし眠いから家に帰る。
今はまだ昼休みだ。校舎を堂々と出ても特に何か言われないだろう。
階段を下りる途中、
「ねー、鏡音さん可愛かったよねー!」「本当だよねー!」「もしかして告白でもするのかなぁ!!」「校舎裏に向かってたしありえるかもー!」
いつもなら何とも思わない、頭に響く甲高い声が今日はいつもと違った。
豚(豚と書いてリンと読む)が可愛い?雹でもふんの?
どうせ暇だからリンの所行くか。罵声でもかけて気分良くしてから家帰ろう。

私はすべるように階段を下りて、校舎裏に向かった。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

プーチンP第二部二曲目けっせんとうじつ!を自己解釈で小説化してみた。

つづく!

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投稿日:2009/08/13 15:36:28

文字数:966文字

カテゴリ:小説

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