「……ところでどこに行こうとしてるんだい?」
「地下室」初音はそれだけを述べ、
「地下室には“この世界に在らざる”エネルギーが存在してた。きっとそこに世界の創造主はいるはず」
初音がそんなことを言っていたが、まあ、簡単にいえばさっぱり解らなかった。
「そもそも地球にある人間からは生み出される訳のない元素があのへんから発見されたのよ。だから気になってね」
「……じゃあなんで僕たちも含めても行こうとしたんだい?」
「そのときにはなんかおかしくなってね。タイムパラドックスでも起きてたみたい」
「……まあ、詳しい話は後にするか」
僕はそう言って初音に笑いかける。
「えっ?」
初音も気づいて、そちらを向く。
「……さあ、最後の決戦の地だ」
そう言って僕は笑った。
***
カイトは、椅子に座って笑っていた。
「VY1。ついに来たかね」
「ええ」
VY1と呼ばれた女性は笑って、言う。
「確かに影神とムーンリットの地下室侵入を確認。どういたしますか?」
「あいつにやらせろ。そもそものはじまりはあいつが引き起こしたことだ。『計画』が終わるまではあいつに足止めさせればいい」
了解、と短くつぶやいてVY1は消えた。
***
「……で、その最後の問題が『この世界が“とある書き手(Writer)によって書き起こされたひとつの作品の世界”であることを証明しろ』ってことなのよ」
僕は初音から『宇宙の創造主とやらから提出するよう命じられた課題』を聞いていた。確かに理不尽な内容ばかりだ。
「……さっぱりわけのわからない。つまりどういうことなんだい?」
「それがわかったら苦労しないわよ。まあ、簡単にいえば……」
いや。そう言って初音は僕の前に出た。
「敵が来たみたいね」
「……久しぶりです」
「……ルカ?」
初音も僕も、その声で驚いた。
なぜならそこに立っていたのはルカだったからだ。
ルカは“僕と初音が初めて会った時”のような表情を浮かべていた。
つづく。
僕と彼女の不思議な校内探検 17【リレー】
お久しぶりの更新でございまする。
いよいよ最後の戦い……かな?
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