ある日の昼下がりの話。
「・・・ね、カイト」
分厚い本をぱらぱらとめくっていたマスター(作者)は同じリビングにいたカイトを呼ぶ。
「・・・・ん、何ですか?」
空を眺めていたカイトはマスター(作者)の元へ。
「・・・うわ、よくこんな真っ昼間から読みますね、しかも英和辞典なんて」
カイトは驚いて呆れて感心した。
「・・・・だって、おもしろくない?これ」
「おもしろくありません・・・で、何の用ですか」
カイトは一言ズバっと突っ込んで言った。
「・・・む、そんなに言わなくてもよくない?」
苦笑しながら呟くマスター(作者)。
「・・・ま、いいや。・・・でね、ここ見て、ここ!」
と言って、開いていたページの真ん中を指さした。
「・・・・<kite>・・・これがどうしたんですか?」
「・・・いや、別に。・・・ただカイトってこんな風な綴りなんだなぁと思って」
何か言い訳口調のマスター(作者)。
「・・・まぁ、これでもカイトと読めますからね」
カイトは頷く。
「・・・1つ聞いていいですか?」
「・・・何?」
「この時点って一体何ページあるんですか?」
「・・・えぇーっと・・・・」
マスター(作者)は一番最後のページを開いて、そのページ数を読み上げた。
「・・・・うわぁ、724ページあるっ!」
「・・・えぇー」
それを聞いて、カイトは思わず苦笑いしたのだった。

            END

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  • 非営利目的に限ります

日常的環和短編 英和辞典とカイトと

こんばんわ、もごもご犬です。
この話は今日の午後に思いついた話です。ちなみに家にある英和辞典は724ページあるんですよ(笑)
・・・今回もあの2人が出てきますけど今度は、ちゃんとまともな物になっていますでしょうか?

閲覧数:180

投稿日:2009/07/22 20:04:16

文字数:596文字

カテゴリ:小説

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