響いた足音　滴る雨音
軋んだ物音すら　聞こえない
泣き叫ぶ人の声　鳴り響く銃声
涙の落ちる音も　とうに忘れた

今日もまた　人が死んでく
自分の周り　一人ずつ
サイレンは今日も　相変わらず鳴っている
耳をふさぐ毎日　街は今日も爆ぜる

常識も理屈も存在も全部
悪い意味に書き換えられるのさ

「苦しい」と　もがく声は
銃声に　かき消される
怯えて逃げられくて
今日もまた　死体と過ごす

今日もまだ　止まらないよ
家畜も野良も　殺される
政府の声は　今日も変わらず
意味のない戦い　ただ続けてる

欲求も理想も幸せも全部
得られないまま　終わっちゃうのさ

「助けて」と　求めるのは
死に際の　血みどろ達
逃げ場すらどこにもなく
今日もまた　呻き続けてる

「この絶望は　いつまで続くのか」
そう人は狂い続ける
そんなの誰にも分からない　から

涙さえも　枯れ果てた
このまま　眠りにつこう
体の周りに並べた
花たちは　色鮮やかだ

終わりを　知らないまま
静かに　眠りにつく
終わりを告げたのは
覚めない　眠りの
すぐ後だった