(語り)
この世には、百万もの死を重ねてきた猫がいたそうで、
そんな素敵な話は、人間が勝手に作ったお伽話で
毛を逆撫でるような思い出ばかりが、その体を針で刺すように
胸を埋め尽くす孤独とともに、冷たい風の吹く方へ歩き始めたのでした。
(語り、ここまで)
言葉は 話せやしないけど
「にゃー」と 吐く息が白いけど
仲間も 別にいらないのだ
僕はもう 一匹で良いのさ
有っても 失うぐらいなら
僕から 切り捨ててやるのだ
孤独が 快適な居場所(すみか)さ
あれでも また夢に見るのは
答えて 応えて ねえ
僕の意思とは裏腹過ぎて
もう一度 出逢って 覚えて もう
前の名前じゃなくてもいいよ
僕が1番欲しかったのは 君の持つ不思議な笑顔と
それを見て走り出す僕を 抱き寄せる腕なんだ
もうどこが痛いのかさえも 分からないまま歩く
ほら また胸の奥が寒くなる 見上げたかすみ雲の空
首輪の跡を掻きむしって 君のいない町へ行くのだ
風の中 名前を呼ばれたような気がした
叫んで、叫んでも
君に伝わらないことばかり
もう一度笑って 笑って ねえ
声に出さないように「にゃー」って泣いた
僕だけでも生きていけるのに
誰かの姿を探してた
まだ君のことが好きみたい
なんて気づかないまま
【歌詞&語り】『雪と黒猫』- 闇音レンリ
歌:闇音レンリ
歌詞:natsuo123(http://piapro.jp/natsuo123)× 魚井カズキ
曲:魚井カズキ(@SakanaiKazuki)
絵:sym6
語り:加川らん(@runrunkagawa)
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