夏の暑い日
強く照る窓際
遠く陽炎眺める
じっとり汗ばんで透けた白いシャツ
暑さで少し火照った頬が
なんとなく色っぽくて
釘付けになってしまう
君に気付かれないように
無意識に目を逸らしてしまう
脳裏に焼き付いて離れない
少しだけ見えた下着の線
ああ、声をかけたいけれど
胸の苦しくなりそうな
その瞳を向けられたくなくて
勇気のない僕は静かに
その場にいるしかできなかったんだ

向日葵の陽射し
翠緑の木漏れ日
露草色の空も
もう覚えてないかもしれないけど
鮮烈に美しく
咲いていた夏の日の一輪花
煌めいたその刹那




夏の暑い日
曇り空の暗さ
今にも雨が降りそう
ジメジメまとわりついた不快な湿気
水に濡れたかのような髪が
なんとなく艶っぽくて
じっと見つめてしまう
誰かに笑われそうなほど
無意識に見入ってしまうんだ
瞼にいまだ焼き付いている
微かに笑み浮かべた横顔
ああ、声をかけられたなら
一言でも返せたかな
今はもう叶わない恋心
新しい幸せ掴んだなら
それで良かったんだと言い聞かせて

珊瑚色の風
焦香のぬかるみ
濡れ羽色の夜も
君のいた街の景色ながめては
鮮やかなその色を
ふと見かけただけで思い出す
咲き誇る夏の華

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夏の日の華

恋に臆病すぎた誰かの思い出

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投稿日:2021/09/04 14:20:05

文字数:517文字

カテゴリ:歌詞

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