"深夜零時になったら
君がいなくなるわけじゃないんだし"

そんな 言い訳続きで
この絵本は 「終盤のようです。」

灰色の空を見上げて
歯車の 錆び付いた 街で
「いつか 魔法使いが……」なんて
そんなの 考えてないから


一瞬の灯を どこか 願ってた
そのために 頑張ってた
なんて
魔法にかかっても 言えない


あのね、
もう一度 会えるなら
もし 君に会えるのなら
あの時の僕じゃなくて
今の僕で 伝えたいよ
硝子の靴は ないけれど
かぼちゃの馬車も ないけれど
幸せな結末を 少しくらい 望んでもいいでしょ‍?


11回目の鐘がなる
そろそろ 魔法が解ける、とか。
靴の持ち主探すとか。
……そもそも 「呪文ナンテ知リマセン」


過ぎて逝った 泡沫の日は
夢から覚める 螺旋階段
片方の 思い出を 捨てて
君が見えなくなっていった


一瞬の日を 何処か 恨んでた
灰に塗れた 記憶も夢も
今はもう 塵でしかない

ごめん、
やっぱり 無理だなんて
もう 会えないかもなんて
あの時の僕じゃなくて
今の僕だから 伝えたいよ
硝子の靴を 手にして
かぼちゃの馬車に 乗った君は
探せないし 追いつけないから
最期のページを めくろう

物語の 始まりの頃は
誰もが 報われてなかった

最期の刻が迫る

「身の程知らずだったのでしょうか‍?」
運命なのでしょうか‍?
もし これが 結末なら 答えは わかっているから
螺旋階段を 飛び降りて 硝子の靴を 砕いて
破片で 思い出ごと全部 無へと還してしまおう
「また いつか 逢おうね」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

機械的シンデレラと最期の鐘

オリジナル楽曲
『機械的シンデレラと最期の鐘』の歌詞です。

閲覧数:311

投稿日:2018/03/27 20:32:38

文字数:677文字

カテゴリ:歌詞

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