※『シャングリラ』シリーズの流れを汲んでいます。
ご存じない方は、先に本編を読んでいただくことをお薦めします。
シャングリラ・ある日のひとコマ⑬
「篠ちゃん、時間が空いたから遊びにきたよ。…あれ?カイトは?」
「ん?今、洗濯物を片付けてる。もう終わるんじゃないかな?」
「へぇ、カイト一人で洗濯できるんだ、凄いね、」
「日常生活を営む上で、大抵のことは一人でこなせるようになったぞ。一応、基本的には自分の身の回りは自分でするのが決まりだから、」
「そっか、さすが篠ちゃん!!カイトも、立派に自立したんだなぁ…、」
「うん、まぁ…そうなんだけどさ…、」
「…どうしたの?顔が少し暗いけど?」
ガチャ
「篠武さん、洗濯終了しました。あの、ついでに篠武さんの洗濯物も済ませておきましたが……あれ?北澤さん?」
「あ、お邪魔してるよ、」
「…ありがとう、カイト。でも、オレの洗濯物はしなくていいって、言ってるだろ?自分でするから、」
「でも、ついでですし。…あ、紅茶入れてきますね、」
パタン
「…かいがいしいね、」
「…だろ?」
「結構気が利くようにもなったみたいだし、感心するなぁ、」
「そうか?…なんか、やけに世話を焼かれるんだよ。最近、」
「え、いいことじゃないの?」
「オレはカイトをホームヘルパーにしたいわけじゃないんだ。…本当、自分のことだけやってくれればいいのに、」
「なら、いっそ分けないで二人でやったら?全部共同作業……あ、そういう問題じゃないのか。確かに女の子の下着をカイトが洗うとか、よくないかもね、」
「下着…?ああ、それはいいんだ。オレ、気にしないし、そもそも女性用の下着なんか着けないから。…そうじゃなくて、問題なのはオ」
「えええ!!??篠ちゃん、下着着けてないの!!!???…え、じゃあ今もノーブラ…、」
「食いつくとこ、そこか?ちゃんとパンツは穿いてるぞ、ボクサーだけど。たまにカイトのも借りてるし、」
「ちょっと何しちゃってんの!!??キミは本当に女の子なのか!!??しかもカイトのって…それはマズイでしょう!!!!!」
「ん?生物学的には一応女だぞ。これでもな。…いやいや、だから話の要点はそこじゃなくて」
「そこでいいよもう!!!この際だから言わせて貰うけど、篠ちゃんはいろいろと気にしなさすぎだよ!!『女性はこうあるべき』とか固いことを言うつもりはないけど、限度ってものがあるでしょう!?下着は!!せめて下着は…!!!」
「え、話が逸れたばかりか、オレ怒られてる!?別に死ぬわけじゃないし、下着くらいで…って、なんでこんな熱くなってんのこの人!!??」
女性の下着は男のロマン。ここは黙っていられない。…で、何の話をしてたんだっけ?
※カイトに尽くされて困るって話がしたかったんですよ!!
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