新たな声がレンの後方から聞こえてきた。その声が聞こえてからレンは後ろを振り返って、そして、      目を見開いた。











「久し振りね、死神様。それに鎌の方もね」










劉華が魂を狩ったあの少女――リンが薄茶のローブに身を包み、そこに立っていた。
「・・・貴女だったのですね、新たな死神は・・・」
驚きを隠せない、と言った様子で劉華が確認の様にリンに問う。「えぇ」と言ってリンはそれに応えた。
「人間の魂から、と言うのはとても珍しいモノらしいわね・・・」
そう言いながらリンは クス、と笑った。そして二人の方を改めて見ると、
「ともかくこれからよろしく。劉華さん、死神様」
そう言った。

「・・・は、はい・・・」
劉華は返事を返すとペコリとお辞儀をした。そしてリンはふとレンの方に目をやり、

「死神様・・・・・・ ――って呼ぶのも何か変よね。どっちも死神だし。



名前、教えてくれる?」

そう言ってリンはニッコリとレンに向かって笑いかけた。







「・・・・・・、憐(レン)」







「・・・そう。私の名は綾(リン)。よろしく」













「・・・・・・」









リン――綾に言われ、憐は少し黙っていたが、短く、














「あぁ」







と、応えた。

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  • この作品を改変しないで下さい

鎌を持てない死神の話 その後 2

2です。これでやっと終わりです。有難う御座いました。
・・・本当はレンの名前、恋、ていう漢字の旧漢字にしたかったんですよ。気になる方は漢字事典引いて下さい。
けどうちのパソコンだと出ないんですよ。なので、漢字変更。
リンは元から綾、でした。リンって読むんです、綾って。
いや、漢字事典見るの好きなんですよ。漢字だけじゃなく事典を見るのが好きなんですけど。
今回はそんな感じで名前をつけました。あと漢字の意味とかで。
劉華さんの『劉』って漢字は殺すって意味だそうな・・・(お前
・・・前置きが長くなりましたね。えと、こんな駄文に付き合って下さり、有難う御座いました!

閲覧数:483

投稿日:2010/03/30 19:34:15

文字数:582文字

カテゴリ:小説

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