蝉時雨と風鈴が 醒めない夏の風情となり
慌てて乗り込んだ汽車は 入道雲を突き抜けていく 未知の途中

風は強く、暗雲が立ちこみ始めている
沈みゆく行き先ならレールを変えろ すぐに

季節は涼やかに何かを運んでいく
いつかの声は無く 夏の日、消えゆく思い出…

急勾配な道の間を 踊るようなステップを踏む
美しい軌道を並べ スイッチバックをして進む 夏を残して…

晴れた日の夕焼けは 迷子になる気持ちを
落ち着かせていくよ 重なる日々を超えて

涙を散らしながら 汽笛は響いていく
水面は音に揺れて 残響は消えていく… 空に…

短い夏が過ぎて 何かが戻っていく
ぐずつく雨さえも 見透かし流れていく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい
  • オリジナルライセンス

シーサイドライン 【オリジナル曲】

風の色が変わる夏に

閲覧数:1,001

投稿日:2020/08/07 19:14:08

文字数:300文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました