この声が君に届くよう
祈り、伸ばす手は、那由多の先
手に入れた、偽りの光が僕に
輝いて見せた

朝霧立ち込めた、寝起きの町で
潰される、誰かの日常
埋没された日々に、意味をつけて
もがいていた、この手は
夜に、同調する。

嘯いた、答えは、死に際の蝉時雨
吐き出した、叫びは、君に届かない

溜め込んでいた、行き場のない思いが
慣れたよって笑って、僕は泣いた。
押しつぶされてく、日々が、ただ怖くて
逃げ続けた、この足は
夜に、同調する

肥大化した、汚れは、転がり落ちる雪だるま
投げつけた、言葉は、誰かに刺され。

この声が、消えないよう
嘘も、本当も、飲み込んできた
枯らした声が、君に届くのなら
僕は黒に染まったって構わない。

掴みかけた、僕の描いた光。
嘲笑った、こぼれ落ちてく光。
見せかけの、僕が吐き出した言葉は
どこかで、泣いていたんだ。

偽りでもいいと、駆け出した少年は
ただただ声だけ、抱いて走っていた。
消えないよう、消さないよう、祈りながら。
泥だらけの手は

その光さえ、汚してく。

たどりついた、答えは、空っぽな褒め言葉
絞り出した、叫びは、響くだけで還って来ない。
あの日、見た空が
何故か愛しい。
誰かじゃない。
僕が、僕だけの歌がある。
なんてさ
綺麗事だ。

この歌が、かき消してった
嘘も本当も、答えになってく。
枯らした声が、君に届くのなら
僕は汚れた光だって

信じ続ける。

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • 作者の氏名を表示して下さい

ウタウ

お久しぶりです
久々に真面目に歌詞を書いたら、ものっすごく暗い内容になってしまいました…

ひとつの事に取り憑かれ、恋焦がれ、追い求め、なにもかもかなぐり捨てて、何も無くなってひとりぼっちでも、走ることをやめれない人を想い作りました。
きっと、葛藤や嫉妬なんて生易しいものでは無い、ドロドロした感情を抱きながら、これからも走って行くのでしょう。
それでも、ウタってる時、弾いてる時、作ってる時、何かを生み出してる時。あなたは世界一輝いています。

閲覧数:917

投稿日:2021/02/23 15:57:17

文字数:611文字

カテゴリ:歌詞

オススメ作品

クリップボードにコピーしました