#26
「やっぱり……そうなのね」
メイコはカイトの口からきいた真実に、とても悲しそうな顔をした
「はは……そんな寂しい顔をしないでくれよ。僕にも、まだやれることがあるんだから。このことはみんなには内緒だよ?」
カイトが二コリと笑う
「でも……」
メイコが心配そうにカイトに近付く
それをカイトが自分の胸の中に引き込む
メイコの顔が真っ赤になる
「いつも心配かけてごめん。」
カイトがそういうと、二人の視線が合う
そして、二人の距離が徐々に縮まる
それは互いの息が感じれるほどに…………
「ふぅん……2人とも大人になったのね?」
背後から声が聞こえて、慌てて離れる二人
「あら?邪魔しちゃったかしら?」
二人が後ろを振り向くとそこにはかつてのリーダーがニコニコと笑いながら立っていた
「え……せ、先生?!」
メイコが信じられないといった様子で目を丸くする
「久しぶりね、メイコちゃん」
ひらひらと手をふるハク
「せ、先生……生きていたんですか……?というか、なんでここに……?」
「運よく、生きていたのよ。いままで連絡出来なくてごめんなさい」
二コリと笑うハクに、メイコがうれし涙を浮かべる
「先生!!」
メイコがハクに向かって抱きつこうとした時だった
カイトがメイコの腕を引っ張って、自分の方に引いた
「ちょ、な、なにするのよ、カイト!」
そういってメイコがカイトの顔をみると、カイトは険しい表情をしていた
「んー?カイト君、どうしたの?」
ハクは笑顔のままだ
「めーちゃん…………残念だけど……この人は先生じゃない。この人……感知できない。」
カイトの言葉に、メイコがまた目を大きくひらいて驚いた
「あぁ……そうか。カイト君は、感知能力があるんだったわね……久しぶりで忘れてたわ」
笑顔をやめるハク
「せ……先生?」
メイコは、まだ少し希望を持っている様子
「でも、残念ながら、私は私よ。あなた達の知っているハクよ?」
「……いえ、そんなはずはありません」
カイトが睨みを利かせる
「嘘じゃないわ。ただ……あなた達の味方ではないけどね」
言い終わると同時に、しゃらりと錫杖をとりだした
カイトがメイコの前に立つ
「あら?…………ふぅん、カイト君、その体……もう限界なのね?」
ドキリとするカイト
「あなた達も忘れちゃいないでしょう?私が相手の心を読めるってことを……」
「はは……相変わらず、悪趣味な能力で」
強がってみせるカイト
「でも、残念……私はカイト君ともやり合いたかったのに……」
「どういうことですか……」
カイトの質問に、二コリと笑って誤魔化すハク
「じゃ、メイコちゃん……あなたが来なさい!四年の成果を見せて頂戴!」
そういって、錫杖をかまえるハク
「…………本気……なんですね」
メイコも覚悟を決めて、カイトの前に出て【紅歌】を抜く
狭い部屋で睨みあう二人……
「カイト……さがってて」
カイトは言われた通り、部屋の隅にいく
「さぁ……私を楽しませて!」
ハクがニヤリと笑い、メイコに向かって突っ込んできたのだった
コメント2
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ご意見・ご感想
イズミ草
ご意見・ご感想
えっと……なんだかすごいことに……
というかこれしか言ってない気がする……orz
2013/04/27 08:08:14
しるる
大丈夫です!
イズミさんの言いたい事はわかりますw
そして、イズミさんかわいいです←
2013/04/27 16:44:09
Turndog~ターンドッグ~
ご意見・ご感想
お楽しみを邪魔しちゃいかんぜハクさんwww
……とか言ってないと気が持たんわこの緊張感!!
カイトの体……
4年間の無理がたたってるとか?
能力を使うたびに徐々に体の機能が削られてるとか?
バグに殺されかけた後遺症があるとか?
実はめーちゃんによくどつかr(それはない
2013/04/26 22:35:33
しるる
ねぇw
もっと色気あるものを書きたいとも思ったけど、ピアプロじゃ限界あるしw
カイトの体はね……まだまだ先のお話
2013/04/27 16:43:07