時は放課後

「あれ?そういや福ちゃんは?」

ルキの言葉で皆見渡す。

「そうえば、3時間目から見てないねナナちゃん」


そんな事を話していると、殺気を感じる。

「誰?」

レンは扉の前に立つ男に問う。

「…死神、と言っておきますね」

男がニコリと笑うと、どこからか分からないが、アイスピックを取り出す。
…血で錆びている。


つまり、警備員を殺害した
殺 人 犯

「ナナはどこにやった?」
「さぁ、どこでしょうね」
「探し出してやる」

扉に手をかけた瞬間手の甲に痛みが走る。

「誰も外になんて出しませんよ」
「てめ…」

痛みに顔を歪めながら睨む。

「まずは君から…」

赤く濡れたアイスピックを振り上げる。

「待ちなさい!!」

誰かが男に体当たりを食らわす。

「ナナ?」

レンは驚いた顔をしながらナナを見る。

「いい加減にしてよね、帯人!」
「人の上に乗ったらダメって習わなかったんですか?」
「そんな事言ってる場合じゃないでしょ!」

ナナは帯人から無理矢理アイスピックを奪い取ると投げ捨てる。

「レン君、手!!!ごめんねっ。痛いでしょ、今すぐ手当てしないと…!!」
「大丈夫だから、落ち着け」
「でも…」

血で真っ赤な手を見ながらシュンとなる。

(うわっ。めっちゃ可愛いんですけど)

皆思ったらしい。








「帯人、なんでまた…っ!!?」
「痛いですか?あ、それとも驚いてるんですか?」

肩あたりが赤く染まる。

「帯…人」

痛みが全身に走る。
思うように動かない。

「ナナを俺の物にする為なら、どんな事でもしますから」
「私は物じゃない…!」

ナナは痛いのを我慢して走り出す。






「ただいま…」

扉を開いた瞬間、腕に何か刺さる感覚がした。

「!!!?」

後ろを見ると、帯人が笑顔で立っていた。

「おいかけっこはお仕舞いですよ」
「お姉ちゃん…」

ナナは気を失う。

「ナナ、帰ったの?」

ルカがリビングから出てくる。

「…ナナ?」

腕や肩から血を流すナナを見つける。

「しっかりしなさい」
「お姉ちゃん…?」
「誰にやられたの?」
「帯人…」
「またなのね。歩ける?」
「うん…なんとか」

ルカに支えられながら歩く。

「梓さん、呼びましょうか」
「え?でも、人間は見ないって」
「じゃあ、結衣ちゃん呼ぶわね」
「…ん」

また気を失う。







「これで大丈夫よ」
「有難う」
「いえいえ。あ、有紗から伝言貰ってたわ」
「お嬢から?」
「無理しないよう、ちゃんと見てあげてって」
「そうよねー。無理ばっかしてるものね」
「そんじゃ、私帰るね」
「えぇ、有難うね。気を付けて買えるのよ?」


全治2週間の怪我を負ったものの、無事事件解決☆




「無事って感じしないよねー」
「リント、人の手で遊ぶな。痛いんだけど」
「えー」
「可愛い子ぶんなキメェ」
「ヒドーイ。オニイチャン泣いちゃうぅ」
「勝手に泣いてろ」
「えーん」
「ちょ、離れろ。ひっつくなアホ」

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

狼さんだらけ@11

前書いてた小説と無理矢理関係があるようにしてみた←

いや関係あるっちゃあるwww
うむwww


レンよりもナナが重症なはずだが、レンの方が治るの遅かった(リントのせいでwww)

帯人は、多分また出てくると思われます^p^
帯人とミクのバトル書きたいwww

閲覧数:197

投稿日:2011/04/02 01:30:58

文字数:1,282文字

カテゴリ:小説

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