ラストモンキー

天啓に飢えた天上信者 合掌に覗く煩悩
劣等を廃せ 中層階級 現代 鳥獣戯画 茹だる摩天楼

救え 救え 創始神よ 巣喰え 巣喰え 悪知恵ども
軈て 歴史と綴られて 教科書は落書きで断つ

林檎の奪い合い 罪科の擦り合い
狡猾な命に溢れる箱庭
猜疑的馴れ合い 古傷の舐め合い
神話への反抗 科学的根拠

完成ならば 完成ならば



自然に仇成す現世人 天性が歪む少女
幻想を廃せ 上層教育 個性が寝っ転がって 道を塞いだ

凍え 凍え 満身創痍 小声 小声 死ぬが勝ちよ
軈て 言葉でさえ腐り 議会をも機械が熟す

心臓の支え合い 火薬を愛し合い
焼野原の偶像 立ち込める煙
脈拍の兼ね合い 無意識な撃ち合い
進化への反抗 化学的武力



延々と呼ぶ お前は誰だ
整然と立つ 屋上 フェンス外
轟々燃える 思い出の場所を
塵芥と笑って 踏み躙る女生徒

延々と呼ぶ お前は誰だ
整然と立つ 屋上 フェンス外
瞬間 手を離し 青に縋った
涙さえ出ずに地上と迎合



懸命な圧し合い 神々の寵愛
卑下する猿人類 馬鹿の夢現
極楽は此処にない 首を吊る自衛隊
其処に愛などない 科学的事実

君は分かっている この詩の真意を
幸福の居場所を 僕が誰かをも
銃口に向かい合い 呟いた最愛
塞がれた瞳孔 何学的最期


完成すれば 完成すれば


▼ ひらがな表記 ▼

(てん)(けい)にうえた(てん)(じょう)(しん)(じゃ) 
(がっ)(しょう)にのぞく(ぼん)(のう)
(れっ)(とう)をはいせ (ちゅう)(そう)(かい)(きゅう) 
げんだい (ちょう)(じゅう)ぎが うだるま(てん)(ろう)

すくえ すくえ そうししんよ すくえ すくえ わるぢえども
やがて れきしとつづられて きょうかしょはらくがきでたつ

りんごのうばいあい ざいかのなすりあい
こうかつないのちにあふれるはこにわ
さいぎてきなれあい ふるきずのなめあい
しんわへのはんこう かがくてきこんきょ

(かん)(せい)ならば (かん)(せい)ならば


し(ぜん)にあだなす(げん)(せい)(じん)
(てん)(せい)がゆがむ(しょう)(じょ)
(げん)(そう)をはいせ (じょう)(そう)(きょう)(いく) 
こせいが(ねっ)ころ(がっ)て みちをふ(さい)だ

こごえ こごえ (まん)しんそうい
こごえ こごえ しぬがかちよ
やがて ことばでさえくさり
ぎかいをもきかいがこなす

しん(ぞう)のささえあい かやくをあいしあい
やけのはらの(ぐう)ぞう たちこめるけむり
みゃくはくのかねあい むいしきなうちあい
しんかへのはんこう かがくてきぶりょく


(えん)(えん)とよぶ おまえはだれだ
(せい)(ぜん)とたつ おくじょう (ふぇん)すがい
(ごう)(ごう)もえる おもいでのばしょを
(じん)(かい)とわ(らっ)て ふみにじる【じょ】(せい)と

(えん)(えん)とよぶ おまえはだれだ
(せい)(ぜん)とたつ おくじょう (ふぇん)すがい
(しゅん)(かん) てをはなし あおにす(がっ)た
なみだ(さえ)でずにちじょうと(げい)(ごう)


けんめいなへしあい かみがみのちょうあい
ひげするえん(じん)るい ばかのゆめうつつ
ごくらくはこ(こに)ない くびをつるじ(えい)たい
そこにあいなどない かがくてきじじつ

きみはわかっている このうたのしんいを
こうふくのいばしょを ぼくがだれかをも
じゅうこうにむ(かい)あい つぶやいたさいあい
ふさがれたどうこう かがくてきさいご

(かん)(せい)すれば (かん)(せい)すれば

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

ラストモンキー

人間の良いところは心を持って生まれたところ。
その心をお互いに殺し合うのはどうしてだ。
潰し合うのはどうしてだ。

原因は神話にあるのか。
林檎を食べたのが悪かったのか。
最期に愛を思うのは人間だから故なのか。


jooziさんの歌詞募集に書かせて頂きました。


現代 鳥獣戯画 私は最後の猿だ

閲覧数:270

投稿日:2019/04/10 14:05:47

文字数:1,525文字

カテゴリ:歌詞

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