「ただいまー…って、みんな寝てるのかな…?」
今日も仕事がつい先ほど仕事が終わり、やっとの思いで家に着く。
ふと時計を見てみると、まだ皆起きていてもおかしくはない時間帯。なのに、いつもはやかましい位のお出迎えが今日は0。何かおかしい。
「みんなー…?」
リビングのドアにそっと手をかける。
ガタッ。
(あっ)
(ちょ、レン!めぇ姉いつ来るか分かんないだから静かにしててよ!)
(し、しょうがないだろ!)
(二人とも、そこまでにして…)
((黙れバカイト))
どうやら、このドアの向こうには、確認できる限りではカイト、リン、レンがいるようだ。その3人がいるなら、ミク、ルカもきっといるのだろう。
バレないように静かにドアを開ける。
すると、案の定カイト、ミク、リン、レン、ルカがリビングに勢揃いしていた。
そこで、リンとレンが小声で喧嘩を繰り広げようとしていた。
「はいはい、喧嘩はそこまでー」
そう言ってリビングの電気を付けると、ルカ以外の皆が驚愕の表情でこちらを振り向いた。
ルカは、
「おかえりなさい、メイコお姉様」
とかなんとか言っている。彼女は、私に気付いていたのだろう。
「めめめめ、めぇ姉…!」
それに引き換え、リンは大慌て。あれで気付かれないと思っていたのだろうか。
「で、なんでこんな所に皆勢揃いしているのよ」
「え?めーちゃん、それ本気で言ってるの?」
そうカイトに言われ、質問を質問で返された事に少し腹を立てそうになった、なんて話は置いておいて。
全く身に覚えがない。今日、仕事前に皆の為に作っておいた昼食がそんなに不味かったのだろうか。
「ミク姉、これめぇ姉完璧に分かってないけど…」
「みたいだね…」
「じゃあ、言っちゃう?」
そうレンが言うと、
「めーちゃん、お誕生日おめでとう!」
「めーこ姉、誕生日おめでとう!」
「めぇ姉、お誕生日おめでとう!!」
「姉貴、誕生日おめでとう!」
「お姉様、お誕生日おめでとうございます!」
皆が一斉にそう言った。
「………へ?」
忘れていた。今日、自分が誕生日であるという事を。
「あ、そ、そっか…。今日、私の誕生日…」
まさか、この年齢になって誕生日を祝われるとは、思ってもいなかった。
すると、カイトの掛け声を筆頭に、皆が作ったバースデーソングを歌い始めた。
歌が終わると、皆はまた口々におめでとうを繰り返す。
「皆、ありがとう」
最大の感謝をのせて、そう言った。
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