タグ:MEIKO生誕祭2011
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「ただいまー…って、みんな寝てるのかな…?」
今日も仕事がつい先ほど仕事が終わり、やっとの思いで家に着く。
ふと時計を見てみると、まだ皆起きていてもおかしくはない時間帯。なのに、いつもはやかましい位のお出迎えが今日は0。何かおかしい。
「みんなー…?」
リビングのドアにそっと手をかける。
ガタッ。
...めー誕!
honey_09
一度、台所に行って作ってきたココアを差し出すと、カイトはどこか気落ちした様子でそれを受け取った。
「やっちゃったなあ……」
「そんな気にすることないわよ。マスターだって、あれくらい何とも思ってないみたいだし」
「いや、それもあるけど……マスターに先を越されたと思うと……」
驚かせたかったのになあ、と...【MEIKO誕】Obbligato 下【カイメイ】
桜宮 小春
夏もとうに過ぎ去り、快晴でも肌寒く感じるようになってきた。去年買ったカーディガンを羽織って、ほうと、息を吐く。
ふと近くで着替えている妹たちに目をやると、私の視線に気付いたか、落ち着かない様子で、ごまかすように薄手のコートを着て部屋を飛び出していった。
よそよそしい態度だが、気にはならない。むしろ...【MEIKO誕】Obbligato 上【カイメイ】
桜宮 小春
日が暮れる。
たったそれだけのことなのに、なぜ今日はこんなに切なくなるんだろう。
私は夕日を見ていた。
もうすぐ町は夜に包まれる。けれどその前に、夕日は燃え尽きる前のろうそくみたいに赤く町を侵していく……。そんな様子が突然見たくなった私は、サンダルをつっかけてベランダに立っていた。
素足に風が当たる...太陽は明日も赤い
榎ノ木
腕の中で眠るメイコが、寒そうに肩をすぼめて身じろいだ。
昼間はまだ薄着で過ごせるくらいだったのに、夜になると途端に気温が下がる。
うだるような暑さが終わり、ホッと息をついている間に秋が過ぎ、気が付くともうすぐそこに冬が来ている。歌を歌い始めてから、1年が過ぎるのが本当に早い。
そういえば去年のこの日...【カイメイ】あなたのからだが甘いわけ【MEIKO生誕祭】
ねこかん