ゼンマイ仕掛けのお人形

真っ赤な紅い眼をしてるんだ

「声が無くて喋れないの」

「声が無いから歌えないの」

皆を騙すため生まれた歌姫は

嘘で固めたお姫様


歌いたくて

声が欲しい

だけどそれは

叶わないの

ある日夜に

流星に思いを

届けたんだ

闇の中

けれど想いは届かない


ゼンマイ仕掛けのお人形

桃色の髪をしてるんだ

「ごめんなさい、ごめんなさい」

「みんなを騙してごめんなさい」

とっても綺麗な歌姫は

今更誰も見てくれない


歌いたくて

歌えなくて

少しでいい

幸せを

ある日夢で

私は歌っていた

透き通るような

空の中

けれどそれは幻で


どうして

生まれてきてしまったのだろう

どうして

嘘ばかり付いたんだろうか

私はただ

歌いたいだけなのに


ゼンマイ仕掛けのお人形

小さく可憐なお姫様

「嗚呼、歌うための声がある」

「ヒトが創ってくれたんだ」

可愛い小さな歌姫は

やっと歌声手に入れた


歌えなくて

涙零す

日々があった

悲しくて

痛かった

ある日ヒトが

声をくれた

私のこと

見てくれた

それは一瞬だったけど


「少シ、ダ・・ケダッタ・・ケド、楽シカッタヨ・・・

 ア、アリ・・ガ・・ト、ウ・・・」


ゼンマイ仕掛けのお人形

もう壊れてしまったが

彼女の歌声永遠に

ずっと残っていきました

淡く儚い人生は

輝き放ち散っていく

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

流れ星

重音テトの悲しい、けどほんの少しだけ優しいお話を歌詞にしてみたり

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投稿日:2009/02/21 12:32:50

文字数:629文字

カテゴリ:歌詞

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