「マスター…私は…消えてしまうのですか…?」
小さな部屋…マスターの仕事場で、知らされた事実
外は晴れているだろうに、部屋の中はなんだか寒ささえ感じた。
「バグのデータ…ウイルスがあってな…」
私の声につられてマスターも暗くなる。
下を向いて、表情までは分からないが今にも泣き出しそうなのが分かった。
「そう…ですか」
沈黙が続く
なかなか言い出せないけど、踏み切んなきゃ
「ま…っマスター!!!!!」
大きい声を出したのでマスターはビクッと肩をあがらせた。
恐る恐る顔を上げた
大の大人が情けない顔をしている。
「このまま…黙って終わるの…嫌です」
この静かな雰囲気の中で消えてくわけにはいかない
「だから…マスター、貴方のその手で終わらせてください」
スッとマスターの手をとる。
マスターはバッと手を振り切った。
「そんなんも嫌だ!俺が直してやるから!」
そう言い切ると、机に向かっていった。
パソコンをカタカタ操作する音、ぎこちない感じが懐かしい。
「マスター…」
そんなこと無理なのに
自分でもなんとなくわかる。末期だ。
ただ懸命な背中を見ると涙が溢れそうで
いつも近くにいたその背中が遠く感じて。
もう…いいの
「マスター」
「な…なんだ!?」
泣きそうな、辛い顔
無理して笑うマスター
そんな顔、一生しなくていいです。
私が居なくても、幸せな顔していてください。
「一緒にうたいましょ?」
可笑しいよ、
VOCALOIDは
「最高速の別れの歌を」
永遠の命のはずなのに
end
コメント2
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シベリア
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ミク…
消失いいですよね!だいすき!
給食の時間に流れたんですね!いいな!
うちの学校はボカロ曲前は結構流れていたんですけど、もう最近はよく分からない歌手のばかりです…orz
流れていたときはjust be friendsとかメルトとかローリンガールとかいろは唄とか…
全部歌い手ですけど…(泣)
2011/06/13 16:35:42
瓶底眼鏡
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お邪魔です!
給食か……もはや大学には存在しない時間だ←
自分も高校時代は給食の時間アニソン流れまくってたな……何度か先生が止めに行ったっけ←
そして実は消失まともに聞いた事ない自分←
2011/06/12 10:54:04