1人、自分の部屋にあたしは閉じこもっていた。今日、グミヤにケガをさせてしまった。
ーどうしよう・・・・・
あたしは、どういう表情でグミヤを見ればいいのか分からず今日は1人で帰ってきてしまった。あたしが、考え込んでいるとドアの叩く音が響いた。
「はい?」
「グミ、入るわよー。」
お母さんは、ニコニコしてあたしの顔を見た。
「お母さん、どうしたの?」
あたしが尋ねると、お母さんの後ろからヒョコッっとリンが現れた。
「ヤッホー、グミ♪」
「リッリン!!!」
あたしは、あまりにもビックリし過ぎて声が裏返った。
「じゃっ、リンちゃんゆっくりしていってね。」
「ありがとうございます。」
リンは、ペコッっと頭を下げてお礼を言った。
「リン、どうしたの?」
「んもー、どうしたもこうしたもないよ~グミったら今日、1人で帰っちゃうんだから~!」
「あっ、ごめんね。」
リンは、少し変な目であたしを見た。
「なっ・・・何?」
「グミ、なんで今日1人で帰ったの?」
「えっ・・・そっ・・それは・・・」
「正直に言ってよ~、私達、友達なんだからぁ~」
リンは、あたしの目をジーッと見つめて、真剣に言った。こんなに真剣なリンを見たのは初めてだ。
「それが・・・グミヤにケガをさせちゃって・・・」
「あぁ、ソレはレンから聞いたよ~」
「それでね、なんかグミヤにどう接すれば良いのか分からなくて・・・・・」
「えっ・・・・」
リンは、変な声を出して、目を逸らした、そして、ため息を1つついた。
「なんだ~、そんな事ぉ~」
ーそんな事って・・・・
「いいかいグミさん、グミヤがケガを気にするほど心の器がちっちゃい男かね?」
「うっ、ううん・・・」
「でしょっ!グミヤは、そんな事、気にしないよぉ~ってか、グミがそんな態度する事の方が、グミヤにとっては、つらいと思うよ~」
「えっ?」
「グミは、普通でいいの~分かった!!」
「はっはい!!」
「それにさ~、今日グミヤも1人で帰ったんだよぉ~」
「えっ、グミヤも?」
「そうそう、なんかすっごく考え込んでたよぉ~」
「そっ・・・そうなんだ・・・」
リンは、話し終えると勢いよく立った。
「リン?」
「じゃっ、私、帰るね♪」
「リン、コレを言いに来たの?」
「まぁね~」
あたしはリンの優しさを全身に感じながら、笑った。
「ありがとう、リン♪」
「はいはい♪」
あたしは、リンを外まで見送った。
「もう帰っちゃうの?」
「はい、お邪魔しました。」
「じゃあね。」
「はい。」
リンは、またペコッっとお辞儀をして、その後にあたしの耳元で呟いた。
「これから、グミヤに会いに行ったら?早く誤解を解いてあげなよ~」
リンは、ウインクをして帰っていった。
「お母さん、ちょっと出かけていい?」
「出かけるって、どこへ?」
「グミヤの家。」
「グミヤくんの家?まぁ、良いけど・・・遅くならないでね。」
「うん、ありがと!!」
あたしは、早くグミヤに会いたくて全力で走った。走って3分のグミヤの家に向かって無我夢中で走った・・・・。
~続く~
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