最後の思い出は夕立の後だった
ずぶ濡れの君の上に虹が架かっていた
相合傘もできないまま
僕らは他人になったんだ
「さよなら」なんて言わせたくなかった
些細な記念日で埋め尽くされたカレンダー
いつからだろう
君と僕の目が微妙に合わなくなったのは
会うたびに高くなっていった君のヒール
輝きを増した爪
その隣で何も変わらなかった僕は
君にふさわしくなかったんだね
僕を忘れてどうか幸せに 大好きな人
最初のきっかけは夕立の中だった
ずぶ濡れの君に僕の傘を差しかけた
相合傘はできないから
僕は一人で走ったんだ
「さよなら」なんて信じたくなかった
毎晩指折り数えたデートまでの日数
いつからだろう
君を待つ時間が少しずつ長くなったのは
進み続ける時間(とき)は青い
幻のような幸せは雨の匂い
束の間の明晰夢は夏の初恋
新しい季節よ来い 過ぎ去った夕立を追い
未来だけに想いを馳せて
会うたびに高くなっていった君のヒール
きつく絡めた腕
その隣で何も変われなかった僕は
君にふさわしくなかったんだね
「今までありがとう」なんて笑って言ったけど
まだ君を愛してる
やっぱりずっと何も変われなかった僕は
これからも初恋の日のまま
きっといつまでも変われずに生きていくのだろう
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