静かに降りだした雨はこの熱を奪い
震える声が闇に響く


暗闇に佇む月の眉
潮の匂いに連れられては
啜り啼く夜空を仰いだ
鈍色の月が嗤う 

擦り切れた指先 痛みさえ忘れて
ただあなたに触れていた
何も見えない 何もいらない

静かに降りだした雨はこの熱を奪い
震える声が闇に響く
形を失って彷徨い始めた心は
この波に融けて流されてゆく


不規則に揺れてる月明かり
宵に咲くワタツミの花
血腥い風が吹き寄せる
胸に開いた穴が疼いた

色を失くした世界 永い眠りを誘い
孤独が理性を歪める
心が軋む音を聴いた

月明かり霞める灰に汚れた雲
苛立ち飲み込む黒く染まった海
歪な心が吐き出した芥を撒いて
夜空に還すこの身全てを


愛及屋鳥 あなたを、あなたがいた世界を
ずっと愛して、求めた 
欠けた月 赤に染まる手 重なる愛を感じて 
堕ちてゆく


静かに降りだした雨はこの熱を
奪い 震える声が闇に響く
限りないものが全てだというなら
教えてよこの命が今ここに在る本当の意味を

ずっと遠くへ...遠くへ消えていかないで
朝日を待たずに追いかけてゆくよ
全てあなたに...あなたに捧ぐこの身を
烟るその姿が哀しく揺れる、儚く消えて...

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

烟月

初音ミクオリジナル曲

閲覧数:837

投稿日:2015/06/09 22:34:45

文字数:520文字

カテゴリ:歌詞

  • コメント1

  • 関連動画0

  • AO

    AO

    ご意見・ご感想

    とても魅力的な歌詞でした!!
    作曲させていただいてもよいでしょうか?

    2015/08/04 11:22:59

    • かりく

      かりく

      AOさん
      ご感想ありがとうございます。
      本サイトの私のページをご覧なってのメッセージかと思いますので既に御存知かと思われますが、こちらの歌詞は既に私自身で曲を付けておりますので、申し訳ありませんがAOさんの方で新たに曲を付けていただくのはご遠慮下さい。

      2015/08/05 00:50:44

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