窓辺に腰を降ろすと 風が髪を揺らす
見渡せば暗く深い森 地平線まで広がる大地

空を貫くこの塔の 小さな部屋がわたしの世界 
かすかに見える街並みは 月よりも尚遠い


だれもわたしの瞳を 見つめる事もなく
だれもわたしの肩を 抱き寄せる事もない


時折胸をしめつける 痛みの名を知らない
瞳から落ちる一雫 理由(わけ)も知らず戸惑うばかり

凍える石のこの部屋は 一人きりのわたしの世界
訪れる鳥の声だけが 太陽より暖かい


願いを込めて窓から 風に歌を散らす
その欠片見つけ誰かが わたしの元に巡りくるように
 
漆黒の森のこの檻は 喜びのないわたしの世界
ひとつの祈りの他は 星よりも尚暗い


どうかわたしの足が 歩みを忘れぬうちに
どうかわたしの声が 言葉を亡くさぬうちに

どうかわたしの心が 愛を失う前に

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい
  • 作者の氏名を表示して下さい

Rapunzel【童話コラボ投稿/曲付】

コラボ初参加に浮かれて書いた、ラプンツェル。自分保存用。
最初は、絵本の一ページをイメージした短い作品を書くつもりが、気づけば結構な長さになっていました。
とにかく、最後の三行が書けて満足。

童話コラボのnakachanさんに、曲をつけてもらっちゃいました。
http://piapro.jp/content/80ullfn1qh8nlww3

閲覧数:59

投稿日:2009/04/07 13:41:36

文字数:381文字

カテゴリ:歌詞

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