「終わったー!!」
今日は金曜日。仕事も終了。
明日から迫る休日の為に、今日はツ○ヤでDVDを借りた。
映画観ながら赤ワイン飲むとか、カッコいいだろうな…という考えにより、赤ワインも購入。
あとは、家に帰るのみ。
ようやく家に着き、ドアの鍵を開けようとする。すると…
「あれ…ドア開いてる…?」
ドアの鍵が開いてる。
(閉めたハズなんだけどなぁ…)
おかしいと思いながらもドアを開けると、家の奥からものすごい異臭。
ふるさとのドブのような、とても嫌な臭い。
「う゛っ……」
思わず鼻をつまむ。
しかし、ここで立ち止まる訳にもいかず、家の中へと入る。
臭いの原因を探るため、挙動不審にキョロキョロしていると、キッチンに人影が見える。
しかし、私は一人暮らし。家には誰もいないハズ。
そんな怪しい人影に近寄ると、突然人影がこっちを向いた。
「あっ」
全身が緑色で、頭にはお皿と、お皿を囲うようについたひらひら。
口の代わりにくちばしが付いたそれは…
そう、カッパ。
え…カッパって実在したの?
てか、カッパってタニシ食べるんだ…。
それより、何故家を選んだ。
何故その鍋を選んだ。
その鍋、高かったんだぞ。まだ買ったばっかなんだぞ。
言いたいことは沢山あるが、びっくりしすぎて言葉も出ない。
自分の家のキッチンで、あのカッパがキッチンタイマー片手に、大きめの鍋で大量のタニシを茹でていたのだ。
前世で何してたらこんな目に遭うんだろうか…。
「ごめんごめん。砂抜きは外でしたし、ガス代も払うからさ」
「そういう問題じゃねぇよ…!」
現状に口出しするには、それが精一杯だった。
「そんな事よりさ、僕のことは気にしないでお風呂はいっててよ」
「この状況で風呂なんか入れるか!!」
「……?」
どう考えても、その発想には至らねえよ。
てか、いつまで使ってんだよその鍋。
それなのに、カッパは何事も無かったかのようにタニシを茹でる。
てか、次にその鍋、絶対使いたくねぇ…。
「お風呂、さっき沸いたんだよ」
急に、カッパがそんな事を言い出した。
風呂場に駆けつけ、ドアを開けると、お風呂からは湯気がまだ上がっている。
ま…マジでお風呂沸いてる…!
「ごめんごめん。一番風呂は譲るからさ」
「いや、二番風呂はやらねぇよ」
私、一人暮らしだし。
仮に、お前が入ったとしても、お前の次の風呂なんか入りたくねぇし。
悩んだ末に、お風呂は入らせて頂くことにした。
カッパさん、これだけはありがとう。
***
その後、お風呂から出ると、部屋にはまだあの異臭が残っている。
窓開けとけばよかったかな…。
そんな事を考えながらキッチンへ向かうと、
「あれ…いない」
カッパは帰っていた。
良かった…とホッとしていると、机の上にメモが置いてあることに気付く。
拙い字で書かれたメモには、
『冷蔵庫にプレゼントがあります』
とあった。
「ま…まさか……!!」
冷蔵庫を恐る恐る開けると、ラップがかけられた小さな小鉢が。
小鉢で押さえるように、また小さなメモが。
『赤ワインに合う味付けにしておいたよ』
小鉢には、さっきまで鍋に入っていたタニシたちが入っていた。
これは…おすそ分けされてもいらねぇよ…。
よく見てみると、さっき使っていた鍋や菜箸は、きちんと洗われてあった。
なんだ、意外と気遣えるカッパだったんだ、と考えていると、ふとある言葉を思い出す。
『ごめんごめん。砂抜きは外でしたし、ガス代も払うからさ』
……
「ガス代払ってもらってねぇぇぇ!!!」
キッチンでカッパがタニシ茹でてる
7度目まして。
何 故 書 い た
反省はしてます。
後悔もちょっとしてます。
でも、絶対消しません。
本家様↓
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14193990
コメント1
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ご意見・ご感想
絢那@受験ですのであんまいない
ご意見・ご感想
きました、チミーという奇人変人です。
鍋買ったばかりwwwそりゃあ嫌だwww
GUMIの後の風呂に入ろうとするなんて、変態カッパですよn(((お前もな
タニシおすそ分けされてもいらないですよね…仮に美味しくてもカッパからwww
ブクマもらいますね。
2011/05/15 15:19:47
honey_09
返事遅くなってしまって申し訳ありません;
ホントですよねwwGUMI可哀想…
カッパも、GUMIの魅力にやられt((
タニシって、おすそ分けされても絶対食べたくないですよねwww
ブクマありがとうございます(´ω`)
そして、勝手にフォロー?させて頂きます
2011/05/18 19:41:04