静かだ
夜が来ている。
宵闇はワインのように深くて
底冷えがするね。

僕は孤独な小さな星
宇宙の隅に置き去りにされた

白色矮星は
砂糖の粒のよう。
星の瞬く時代は
もうとうに過ぎた

10^68(むりょうたいすう)も超えた果て
臥待月に照らされて
時間の矢が止まるのは
いったいどこ


赤色
最後の街灯。
遠い惑星地球で生まれた涙
紅玉(ルビー)のようだ。

お隣さんももういない
どこまでも続くような夜

永遠などない
生まれたら皆死ぬ。
それは僕を包む
宇宙でも同じことだ。

エピローグのへりで
残り火をつっついて
そうして遠いあの日を
懐かしく思う


次の宇宙が生まれるまで
さよなら。


クライクライセカイヒトリボッチ
ヤガテヤガテボクモムヘトカエル
ダレモダレモイナイトオイミライデ
トテモトテモシズカニユウゲンガオワル

ライセンス

  • 非営利目的に限ります

プロキシマケンタウリ

――――宇宙の終わりの歌。真なる永遠の始まりの歌。

BBC地球伝説見て速攻で書いた詩。なんかいろんな意味で衝撃的だった。
「プロキシマ・ケンタウリ」とはあまりにも小さくて輝かず、それ故に100兆年もの長い時間生き続ける星らしい。
そんな長い時間を、たった一人で眺めなければならないとしたらどう思うだろう。

閲覧数:174

投稿日:2013/08/26 21:13:42

文字数:371文字

カテゴリ:歌詞

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