ある日、捨てるものが両手に
溢れてしまったので私は
この手のひらから一つ、また一つ
大切なものを捨ててしまいました
まるで火の中で中々燃え尽きない
紙切れみたいで
私は毎日それを見て過ごしていました
灰になって
空になってもう元には戻らないよう
あの夏は学校の焼却炉に閉じ込めた
君がいない今日を超えることなんて
私には出来ないよ
ある日、君は大切な秘密を私に
そっと打ち明けてくれた
夏の夕暮れ涼しい風が
二人の髪を撫でた
更になって
消えたって君の眼差しも匂いも
私の身体に染み付いて残ってるよ
二人の間に流れた空気だって私はまだ
忘れてない
嘘みたいなことばっか言って
私を困らせた悪戯好きな君が
大好きだったよ
もう会えなくなるなんて嫌だって
言った私に
また、嘘ついた
(台詞)
「魔法が使えるんだ」
灰になって
空になってもう元には戻らないよう
あの夏は学校の焼却炉に閉じ込めたって
更になって
消えたって君の眼差しも匂いも
私の身体に染み付いて残ってるよ
躊躇ったキスも
ぎこちなく繋いだ手も
慣れた頃の温もりも
あの頃のまんま
ある日、捨てるものが
両手に溢れてしまったので
私はこの手のひらから一つ、また一つ
大切なものを捨ててしまいました
君の嘘は捨てられないまま
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