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まだ寒い
薄焼けた朝5時
あなたのくれたメロディーをまだ聴いている
ねぇ、あの街は今も寂しいままですか?
小さく震えた息を吐いて
消えそうな鼓動をギュッと握って
懐かしい電車の音が聞こえた
どこかで同じようにあなたも息をしてる
それだけで毎日救われたの
まだ頼りないでも温かい手に涙がこぼれる...ホワイトノーツ
まほろ
安心できる場所を探していた
避難場所をあたしは欲しがって
寂しさを紛らわす何かを手に入れられないままだ
安眠できる真夜中なんかなくて
救済措置なんてどこにも置いてない
笑えないニュースばかりがあたしの首を締める
後戻りはできないなぁ
後悔することなんてないと思っていたのは
あたしだけだった
いつも欲...escape
まほろ
秘密の話をいくつもしたね
書きかけた手紙の最後には
あなたに言えなかった
本当の気持ちが
絡まって解けなくなってた
月が溶ける
貴方のその瞳に今映るのは
泣いてる私?
それとも昔貴方の前で無邪気に笑ってた私?
夜が溶ける...moon letter
まほろ
寂しさに似た暖かさを知った
あなたに似た愛を選んだ
その手は私を離す為だけにあったんだと
気づいたこの心臓は
痛んだまま
明日の朝
あなたはその手でこの部屋の扉を開け
街を出て行く
ごめんねも愛してるも
要らなかったよ...regret
まほろ
私にはわからないことばかりだった
君の目に映るもの全てが真実(ほんとう)
だって思っていた
小さい私の手を引いて前を歩く君の背中が
大好きで恥ずかしくてその影に紛れて
いつも後ろを歩いていた
何もない寂れた駅
雨に濡れる地面は私に似ていた
君が笑うだけでよかった
私がいる意味があるって...それだけ
まほろ
夏が来ます
今年も貴方だけがいない
夏が来ます
風鈴の音が縁側で聴こえてきて
まるで貴方が詠っているようです
茜に照らされ
水面は反射して
二人の思い出を映している
夕涼み貴方の白い腕が
灰青の浴衣の袖から...涼茜
まほろ
空を舞う自由な鳥たちは
あたし達の不自由な愛には
いつも気づかない
それにあたし達は
安心しきってしまって
灰色の街を愛し続けてきた
変わらないものなど
この世にはなくて
変わっていくあたしを
どうか見捨てないでと...永愛
まほろ
ある日、捨てるものが両手に
溢れてしまったので私は
この手のひらから一つ、また一つ
大切なものを捨ててしまいました
まるで火の中で中々燃え尽きない
紙切れみたいで
私は毎日それを見て過ごしていました
灰になって
空になってもう元には戻らないよう
あの夏は学校の焼却炉に閉じ込めた...彼は魔法が使えない。
まほろ
それは酷く微温い雨でした
私の頬を伝う
それは酷く温い雨でした
あなたの指を伝う
重ねてきた
嘘の数に
あたしは今日も蓋をして
目も見れずに
側にいることが
本気で幸せだと思うの?...アネモネ
まほろ
冷たい髪の毛に触った
時計の秒針は動かないまま
あなたとの距離は離れてく
私の肩をするり抜けて
本当はいつでもその背中
追いかけて見ていたかったこと
あなたは気づいてないでしょう
さよならって笑顔で
もっと本音を言い合えてたら
もっと愛してるって...good-by My blue
まほろ
大好きがこんなに寂しいのは
何故でしょう
あなたを好きになりすぎた罰ですか
大好きがこんなに哀しいのは
何故でしょう
あなたを知りすぎた罪なのですか
誰も触れない
空の雲みたいに
あなたの気持ちはいつも
宙に漂っていて...エリンジウム
まほろ
ねぇ、最近君はどうしてる?
夏がもうすぐ近くに来てるんだけど
僕はまだ何にもできていないままだよ。
壊れかけてた時計もそのままだし
君がくれた写真立ても置いてあるよ
飾らない言葉でいつも君は僕の光だった
重ねた小さな手はすぐに解けて
また強く結び直してたのに
どこにいるの?どこにいるの?
僕はここだ...憂々
まほろ