歌い手もやってます
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投稿作品21作品
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S
楽しかったのに
君といた毎日
選んだカーテンで遊んだこと
ふたりで嘘ついたこと
つまんないフリしてただけだよ
A
積み重なった洗濯物
いつの日からか君のせいにして
あたし怒ってた...カーテン
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1.
忘れたあの切符
ふたり見てた伽話(ゆめ)
並んで歩いてる
日々の欠片
憶えてる
あぁあの空をまだ探しているずっと
君の瞳が僕を見て
微笑んだそっと
眩しそうに触れた光は...ありふれた光の花束を
-
まだ寒い
薄焼けた朝5時
あなたのくれたメロディーをまだ聴いている
ねぇ、あの街は今も寂しいままですか?
小さく震えた息を吐いて
消えそうな鼓動をギュッと握って
懐かしい電車の音が聞こえた
どこかで同じようにあなたも息をしてる
それだけで毎日救われたの
まだ頼りないでも温かい手に涙がこぼれる...ホワイトノーツ
-
温かい手のひらに触れて思った
君も昔こんな風に泣いたことがあるの?
優しさとか安心とかじゃ
君を満たせなかったね
それでも側にいたかったんだ
愛情って怖くて触れたら散ってしまう
あの花びらみたいだね
悲しそうに笑った君のごめんを
今隣で聞いてる
昔と同じ仕草で微笑む君を夢に見た...花雪
-
忘れないと言ったあなたの言葉がループする
ネイルの瓶が音を立てて割れたみたいな
心から落っこちたようなそんな夜
本当のことは誰も知らないでいい
本当のことはふたりのままでいい
いつからか好きだと言った
その言葉が怖かった
足りないものばかりを集めては泣いたあの日
信じたかった
繋いだふたりの指先を星...嘘つきな指切り
-
言わないでほしかった
見えないでほしかった
嘘で隠した本当を
あの花火を
いつも思い出している
あの藍色の夜を
ひとりになると怖くて泣いていた私を
抱きしめた左手がまだ愛おしい
言わないでほしかった
見えないでほしかった...ラストソングまであと一秒
-
もう二度と言うことはない
もう二度と失うこともない
もう貴方に愛してるを伝えることもない
今までの言葉たちがどれほど
小さくて意味のないことだったのでしょう
今貴方に愛してるを伝えるとしたら
私はどんなふうに触って
どんな言葉を尽くすのだろう
それを知るのは貴方だけ
ここにいないあなただけ...指先が触れたら
-
この唇の傷はあなたが僕に付けた
ガラスの箱に閉じ込めたままもう
いつもわかっていた
あなたの優しさが全て嘘だって
認めたくなかったから
甘え続けていた
こんな僕をそんな目で見ないで
朝陽が昇ると
薄い素肌をしまってあなたは
この家の鍵を置いていく...氷華
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カーテンの隙間から見えた
君の指先が冷たく冷えて心が震えた夜
"いらない"と零した君の涙が
いつまでもいつまでも僕を離さない
もしあの時君のこと待ってるねって
言えていたのなら
あんなふうに君を泣かせたりしなかった
"わがままで勝手だね"
君と出逢わなければ僕は変われなかった
いや、今もまだ変われて...月を抱き締める
-
A
何も見えないでた
暗い天井に
目を閉じていくつもの
星を描いた
変わってくことを僕等は選んで
変わり映えない今日を立ち止まってた
B
星が降るあの夜に
君に見せたいものがあったんだ...シリウス
-
安心できる場所を探していた
避難場所をあたしは欲しがって
寂しさを紛らわす何かを手に入れられないままだ
安眠できる真夜中なんかなくて
救済措置なんてどこにも置いてない
笑えないニュースばかりがあたしの首を締める
後戻りはできないなぁ
後悔することなんてないと思っていたのは
あたしだけだった
いつも欲...escape
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秘密の話をいくつもしたね
書きかけた手紙の最後には
あなたに言えなかった
本当の気持ちが
絡まって解けなくなってた
月が溶ける
貴方のその瞳に今映るのは
泣いてる私?
それとも昔貴方の前で無邪気に笑ってた私?
夜が溶ける...moon letter
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寂しさに似た暖かさを知った
あなたに似た愛を選んだ
その手は私を離す為だけにあったんだと
気づいたこの心臓は
痛んだまま
明日の朝
あなたはその手でこの部屋の扉を開け
街を出て行く
ごめんねも愛してるも
要らなかったよ...regret
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私にはわからないことばかりだった
君の目に映るもの全てが真実(ほんとう)
だって思っていた
小さい私の手を引いて前を歩く君の背中が
大好きで恥ずかしくてその影に紛れて
いつも後ろを歩いていた
何もない寂れた駅
雨に濡れる地面は私に似ていた
君が笑うだけでよかった
私がいる意味があるって...それだけ
-
夏が来ます
今年も貴方だけがいない
夏が来ます
風鈴の音が縁側で聴こえてきて
まるで貴方が詠っているようです
茜に照らされ
水面は反射して
二人の思い出を映している
夕涼み貴方の白い腕が
灰青の浴衣の袖から...涼茜
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空を舞う自由な鳥たちは
あたし達の不自由な愛には
いつも気づかない
それにあたし達は
安心しきってしまって
灰色の街を愛し続けてきた
変わらないものなど
この世にはなくて
変わっていくあたしを
どうか見捨てないでと...永愛