むかしむかし『えんびざか』というさかのかたすみに、ちいさなしたてやがありました。
そこには、まちでいちばんにんきなおんなしゅじんがいました。
おんなしゅじんは、おかあさんのかたみのはさみでまいにちぬのやいとをきっていました。


でも、おんなしゅじんには、だれにもいえないなやみがありました。
じぶんのおっとが、うわきばかりして、いえにかえってこないのです。


それでもおんなしゅじんはいっしょうけんめいしごとをしました。


ある日、おんなしゅじんがかいものにでかけると、
おっとがきれいなおんなのひととたのしそうにあるいていました。


それでもおんなしゅじんはなきながらいっしょうけんめいしごとをしました。


つぎの日、そのきれいなおんなのひとはころされてしまいました。


それでもおっとはみどりいろのおびがよくにあうおんなのひととうわきしたりしていました。


でもおっとのうわきあいてになったおんなのひとは、つぎの日になるとかならずころされてしまいました。


おっとがさいごにうわきしたあいてはちいさなおんなのこでした。


でも、つぎの日、そのおんなのこはころされてしまいました。
おっともころされてしまいました。


4人はかぞくでした。


おんなしゅじんは、おっとがころされてもしごとのためにはさみをにぎりつづけました。



~おしまい~




この物語ですか?
江戸時代からつづく仕立屋である我が家に、代々受け継がれている物語です。


私は誰か?
今はもう貴方の住む世界に居ませんが、生前その仕立屋の4代目主人であった須藤琉歌と申します。


物語の内容?
私の祖母である2代目主人の不思議な話です。


ああ、そんなあせらなくても大丈夫ですよ。
私は逃げも隠れも致しませんから。
では、祖母の日記の通り話しましょう。


そうそう、お茶菓子も用意しなくちゃ。

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円尾坂の仕立屋~プロローグ~

絵本口調。
本編は完成次第うpします。


だって作ってないんだもん。

追記☆
少し修正しました。
「あるところに」ってあるのに「えんびざかというさかのかたすみに」って、ねえ…。場所言ってるじゃないですか。

閲覧数:342

投稿日:2012/08/16 23:07:52

文字数:814文字

カテゴリ:小説

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  • 那月

    那月

    ご意見・ご感想

    ワクテカワクテカっ(笑)
    です。

    2011/08/29 18:03:06

  • ねこまる

    ねこまる

    ご意見・ご感想

    なにこれ、ものすごく面白そう!!
    期待しとるね~^^

    2011/08/29 00:32:12

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