乾いた鉄の香りは　武器なのか君なのか
わかりもしないくせに　涙が止まらない
戦いは　終わったの　奪って奪われて　攻めて　証も残らなくて

裂けた　服を繕って僕は　君の無事を祈った　
届かない組んだ指は　細い糸切れて　赤く　染めるはずだった

恋をしてたい　夢を見てたい　遠い日のこと
思い出すことさえ辛い　君の笑顔よ返ってきてと　「行かないで」

鎮魂なんて仰々しい　戻って欲しいのは　苦しい日々じゃない
君の笑顔はどこへ消えた　わかっているから　辛い

濡れた土の香りは　骨なのか花なのか
わかりもしないくせに　涙は降り注ぐ
弔いは　終わらない　奪って奪われた　せめて　証を残したくて　

避けた　這ってつくばって君へ　僕は無事を祈った　
届かない組んだ腕は　細く事切れて　赤く　染まる指折った

恋をしていた　夢を見ていた　遠い日のこと
思い出すことさえ辛い　君の笑顔は土に還るの　「行かないで」

鎮魂なんて白々しい　戻って欲しいのは　たわいない日々でしょう
君の笑顔は槌に消えた　わかっているけど　辛い