あてもなくふらふらと歩いていた街の片隅で
僕の知らない誰かの隣で楽しそうに笑う君を見つけた
君は気付いて
「久しぶり、元気だった?」なんて声を掛けるけど
僕には無邪気な君の笑顔が眩しくて
目を合わせることもできなかったんだ
「また会えたらいいね」って 微笑んでくれた君が今、目の前にいるのに
あの時と違ってしまった自分が今更情けなくて 僕は目を伏せるしかできなかったんだ
もう忘れかけてた恋のかけらが 棘のように胸に残って 鋭い痛みを思い出させる
いっそ嫌いになれていたら良かったのに
変わらない君に期待を抱いてしまうのは 僕のわがまま?
膨らみ続ける気持ちが僕の胸を押し潰すけど
君の夢の邪魔者にはなりたくないから
僕はただ口をつぐむ
紡げない言葉の代わりにせめて
清き水のようなこの石の一粒に 僕の想いを乗せて君に贈ろう
君のこれから歩む道が どうか幸せに包まれるよう
僕はただ静かに祈るよ
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