「好きだ」 何度叫んでみても
応えはない 希望すらない
「どうせ伝わらないのならば……」
雪が僕の心の中に染み込んでく
ああ、ああ、止まらぬ痛みが
桜が散っているのに
どうしてどうして 僕はなぜ?
この雪は幻覚ですか?
あなたに焦がれたあの冬を
再び思い出そうとしても
桜吹雪で何も見えない
「好きだ」 何度叫んでみても
寂しげな笑み 虚ろな瞳
泣くまいと食いしばった唇が
僕の涙を誘う
この花はあなたと出会った
あの春、思い出させる
桜は今みたく美しく
あなたを僕をも彩った
分かり切っていた結末
それを受け入れたのは僕で
今更、拒絶しようと足掻いても
あなたを苦しめるばかり
「好きだ」 日に日に大きくなる
君は徐々に 細くなって
抱きしめた身体は雪のように
冷たくて、儚くて
「あの時にみた桜のように
綺麗に散ることができたなら
それが本望 お願いだから
もう泣かないで 」
「好きだ」 何度叫んでみても
もう届かない 届くことはない
「どうせ伝わらないのならば……」
雪の日から止まった僕の時
「好きだ」 今日も叫んでいるよ
伝わるといい 春風に乗って
「ありがとう」 桜吹雪の中で
聞こえた愛しい声
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