注意:オリジナルのマスターが出張っています。
カイメイ風味です。
以上に不快感を感じられる方は閲覧を避けて下さいませ。
浴衣、というのは確かにすごいものだ。
七月七日、七夕。
私、巡音ルカは初めてこのようなものを身につけた。
「ん、完成。桜色の帯があって良かったわ。似合うわよ、ルカ」
ぽん、と帯を叩いて完成を喜んでくれるのは着付けてくれたメイコだ。
既に着付けを終えているミクとリンがまじまじと私を見てくる。
「にゃー、ルカ姉びっじーんっ」
ピンクの浴衣に黄色の帯をしているリンも充分可愛い。トレードマークの白いリボンはそのままに、いつもより髪をふわふわに仕上げている。
「やっぱり素敵ですね」
薄い青の浴衣に緑の帯のミクは、髪をきっちりと結い上げている為か、普段より大人びた感じでとても綺麗だ。
「女の子が増えるとこういう時に華があるわね」
未だ普段着のままのメイコが満足げにそう言う。
「メイコは着ないのか?」
「うっ…」
「お姉ちゃん?」
「メイ姉~、着ようよぉ」
「何でそんなに着せたがるのよ…」
「似合うと思うからっ」
「似合うと思いますから」
「似合うと思う」
リンとミクと同意見で何よりだ。メイコが困ったように目線を泳がせた。
「それに、お祭りの一環なのだろう?」
浴衣を選んだ時の言葉を改めて返すと、観念したかのようなため息が聞こえた。
「もう、分かったわよ。着ればいいんでしょ着ればっ」
「そんなに着るのは嫌なのか?」
ふてくされたように着替え始めたメイコに聞くと、簡潔な答えが返ってきた。
「だって、動きにくいじゃない」
「それは私たちも同じだが?」
「そうだけど、…落ち着かないのよね…」
「なるほど。その程度の理由なら、諦めて着ることだな」
「分かってるわよ…。って、そういえば、ルカは髪はいじらないの?」
「髪?」
鮮やかな手つきで浴衣を身にまといながらの質問。
そういえば、リンもミクも普段とは違う髪型にしている。
「何かした方が良いのか?」
「んー、ルカ姉は結い上げなくてもキレーだから良いと思うよ?」
「そうですね。このままの方が華やかですね」
「そういうものか?」
「まあ、ミクみたいに結い上げても可愛いとは思うけどね」
「邪魔なら結ぶよー?」
「いや、邪魔ではない。いつもだしな」
「浴衣も着慣れないでしょうし、髪はいつもの方が落ち着くと思いますよ?」
「ああ、そうだな」
「それもそうよね、っと」
赤の浴衣に黒の帯を締め、一息つくメイコ。
「はい、着たわよ。待ってるだろうからそろそろ行きましょ」
確かに、男性陣の方が着替えは早いだろう。
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