人魚が泳ぐ湖の中
目が覚めたら沈む深くまで
何故か息が続いているんだ
ぼくはどうしたのだろうか

魚たちが背中を押してどこかへと
導かれて青の青へ染まってく体は
もがいてもあがいてもピクリとも戻られないな
次の瞬間眩む光の柱現れて

辿り着いた湖底の城に ああ人魚の歌が聞こえる
その声を聴くたびに 心がどろり溶けてゆく
けれど耳を塞ぐでもなく 自然と共に歌う
知らないはずのメロディが頭をこだましている
ああなんだかだんだん眠くなってきたような 

ああ湖上に一艘の船
ああ気づけば僕も青の城 ラルラ
ここで永遠に歌い続ける

泡に包まれ指先が震える
沈みゆく月が水面で揺れる
声が紡ぐ輪に絡め取られて
戻れぬ深みへ心が堕ちる
永遠が目を閉じて微笑む


歌声に染まる湖の中
手を伸ばせど指が震えるだけ
見えぬ糸が体を操り
気づけば僕も輪の中にいた

揺れる光の上船影浮かぶけれど
その行く末さえも歌が狂わせる底から
僕の声加わって旋律は激しくなって
音に飲まれて沈む光る世界の影へと

深く響く湖底の歌に ああ船がひとつ沈んで
止められぬメロディは 心を結び絡めとる
ここで生きると決めた声が 命を誘う罠へ
この愛しさも罪悪 無数の影が揺れてる
ああだけどもとっても幸せな心地がする 


泡立つ記憶の欠片
気づけば僕の瞳も青に染まる
愛おしい声が絡むたびに
もう後戻りできないと悟る

湖底に広がる歌声が 命をひとつまた奪うよ
「僕も誰かの終わり」 事実を知って泣く心
けれど歌い続ける僕ら 永遠閉ざす城で
君が来る日を待ちつつ 声を重ねるラルラ、ラルラ
ああ優しい夢中に漂って蕩けてゆく

ああ湖上を漂う影
青に包まれ眠りにつく
僕らが紡ぐ罪の調べ
その旋律は泡と消えた
それでも声はどこかで響く

ライセンス

  • 非営利目的に限ります
  • この作品を改変しないで下さい

メロウ

その湖には人魚がいる

構成が独特になっております

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投稿日:2025/01/24 21:21:06

文字数:807文字

カテゴリ:歌詞

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