悪ノ編 小説 第一話
ある少女は、図書館で本を借りていた。
その本は、埃かぶった本で、タンスの奥の方にあったもの。
それを、可愛らしいリボンが決め手の女の子が
借りたのでした。
名前は「鏡音リン」
リンには「レン」という弟も居たのです。
図書館で借りた後、家へ帰りました。
「ただいま!レン!」
「おかえり、なんだよそれ」
「本だよ!本!読んでみよう?」
「別にいいけど?」
二人はかけよりました
「レン・・・ちゃんと話を聞かないと殴るからね」
「は・・・い」
レンはゾッとしながら、聞く事にしました。
「じゃあ開くよ~!」
リンは笑顔で言いました。
その時!
黒い霧が本からあふれてきたのです
「何も見えないよ!?」
「なんだ?!」
二人は戸惑う事しかできません
手も見えない、自分の肌も肉体も見えないのです
最悪の事態です。まさに寝ているときと同じ感覚なのです
「レン・・・手をつないで」
リンが泣きじゃくりながらささやいたのです
しかし、レンは目に光がなく、意識がないのか
無視、しかも首が下向きなのです
「届・・・カナイ・・・」
”レン!”
二人はそれぞれはぐれてしまいました。
そして、リンは何かに気づいたのです
”波の音が 私の耳に ヒビキワタル・・・”
「ぐすん」
なんか 涙が あふれてきた
自分の 心が 整理できないよ!
ひとりぼっち なのかな
リンは一人 涙をぽろぽろと、浜辺で流したのでした
「私、どうすれば・・・この海に想いを届けてレンを探すの?」
「だめだわ。リグレットだなんて」
「女王様!」
「え?」
すると、
レンがこちらへ近づいて来たのです
「レン!」
「女王様!」
二人は抱き合いました
「でも、なんで女王様って呼ぶの?馬鹿みたい」
「なぜですか女王様?私はあなたの召使いですよ」
”ここは、すませておくべきかな?美味しい物食べれそうだし”
「あ、そうだったね~!あっはっは」
リンは知っているフリをしました
そして、二人はお城へ戻りました
「あら、おやつの時間だわ」
「そうですね、おやつを用意いたしましょうか?」
「えぇ」
「では、ブリオッシュをご用意いたします」
”ブリオッシュですって?!そんな高価な物が・・・”
「こちらが、ブリオッシュでございます。早めにお食べください」
「なぜ?」
「教会の鐘が鳴る時間に近づいております。」
そうなのです。おやつの時間を終えた後
ある住人が来る予定なのです
「ほう、わかったわ」
そして10分後、食べ終わり、着替えの時間です
「鮮やかなドレスね。気に入ったわ」
「えぇ、女王様。そろそろお客様が来ますよ」
「兵士よ。客が居たら、連れてきなさい」
レンが言いました
”でも・・・元の生活には戻れないのかな?”
そして、数分後、女王様と逢う人物がやってきました
「なぁ!どうしてくれるんだよ!こっちはもう何も食えないんだ。
飲み物もない・・・すべてがないんだ!
娘が死んでしまう!どうしてくれるんだよ」
「は?金など、しぼり取りなさい?」
「意味の分からぬ事を言うな!」
「お前の方が意味が分からないよ。そもそも女王に逆らうな」
リンはすでに興奮気味で、全てが「闇」でした
「貴様・・・俺の娘の命がかかっているというのに!」
「うるさい」
すると、その住人は刃物を持ち、女王様を狙いました
「無駄な事を、兵士・・・そして召使い!やってしまえ」
つづく
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Re:sui
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でもそれじゃダメだと自分に言い聞かせる
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「好きな人の手を繋げるから好きなんだ」
如何してあの時言ったのか分かってなかったけど
「「クリスマスだから」って? 分かってない! 君となら毎日がそうだろ」
そんな少女漫画のような妄想も...PEARL
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